V-06 ニワトリマイコプラズマ非感受性解析家系におけるマイコプラズマの存在

目的及び方法:旧畜産試験場が現在まで育種資源として保有しているニワトリのある系統は, 同一鶏舎内で飼養されている他の系統のほとんどがマイコプラズマ・ガリセプティカム(MG)抗原同シノビエ(MS)抗原に対し血清凝集反応を示すような状況下にあっても, ほとんどの個体が凝集反応を示さない. このようなマイコプラズマ抗原非感受性に関するゲノム領域を特定するために当該系統の雌と感受性の確認された白色レグホン鶏を親とし, 解析家系を造成した. この中で, 血清凝集反応を示さない個体はマイコプラズマを保持していないのか, を知るために, F2世代のうちの29羽について, 試験と殺し採取した気管の洗浄液中にお...

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Veröffentlicht in:動物遺伝育種研究 2001, Vol.29 (1), p.68-68
Hauptverfasser: 三橋忠由, Chourkina Irina
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的及び方法:旧畜産試験場が現在まで育種資源として保有しているニワトリのある系統は, 同一鶏舎内で飼養されている他の系統のほとんどがマイコプラズマ・ガリセプティカム(MG)抗原同シノビエ(MS)抗原に対し血清凝集反応を示すような状況下にあっても, ほとんどの個体が凝集反応を示さない. このようなマイコプラズマ抗原非感受性に関するゲノム領域を特定するために当該系統の雌と感受性の確認された白色レグホン鶏を親とし, 解析家系を造成した. この中で, 血清凝集反応を示さない個体はマイコプラズマを保持していないのか, を知るために, F2世代のうちの29羽について, 試験と殺し採取した気管の洗浄液中におけるMG, MSの存在をPCR法を用いて検出した. 結果:F2世代約180羽からなる実験家系を構築した. このうち, 途中蜷死した個体及び故障した個体を除く166羽について複数回の血清凝集反応検査を行った. 検査期間全体を通じてMSに対する血清凝集が全く認められなかった6羽のうち4羽については気管内でのMG及びMSは検出されなかった. 6羽のうち2羽については微弱ではあるがMSのPCR産物が認められた. 本結果は複数回の血清凝集反応を指標として気管内MSの存在割合が低い個体を選抜できる可能性を示していると考えられる. また, 本実験家系を用いて血清凝集反応の有無に関連する遺伝子座を特定することはMS抵抗性(MSが住みにくい体内環境を持つニワトリ)の遺伝子座を特定することになると思われた.
ISSN:1345-9961