IV-06 バクテリオクロロフィル合成経路におけるMg-chelataseサブユニット遺伝子の哺乳類MEL細胞への導入について
動物細胞の代謝系に微生物や植物の遺伝子系を用いて一次生産経路を構築する長期的なプロジェクトの一部として, マウスMEL細胞にバクテリオクロロフィル合成経路のkey enzymeであるMg-chelataseのサブユニットをコードする遺伝子群を導入することを試みた. プロトポルフィリンIXは, ヘムとクロロフィルに共通の前駆物質であるが, Mg-chelatseはポルフィリン核にMgを挿入する過程を触媒し, プロトポルフィリンIXをクロロフィル合成経路に誘導する役割を果たす. われわれは, 光合成細菌R.capslatusのMg-chelataseの3つのサブユニットの, Hサブユニット遺伝子(...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 動物遺伝育種研究 2001, Vol.29 (1), p.65-65 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 動物細胞の代謝系に微生物や植物の遺伝子系を用いて一次生産経路を構築する長期的なプロジェクトの一部として, マウスMEL細胞にバクテリオクロロフィル合成経路のkey enzymeであるMg-chelataseのサブユニットをコードする遺伝子群を導入することを試みた. プロトポルフィリンIXは, ヘムとクロロフィルに共通の前駆物質であるが, Mg-chelatseはポルフィリン核にMgを挿入する過程を触媒し, プロトポルフィリンIXをクロロフィル合成経路に誘導する役割を果たす. われわれは, 光合成細菌R.capslatusのMg-chelataseの3つのサブユニットの, Hサブユニット遺伝子(bchH)をpCAGGS vector(阪大・宮崎純一教授のご好意による)に組み込み, 発現コンストラクトを構築し, エレクトロポレーション法を用いてマウスMEL細胞に遺伝子導入を行い, stable transformantsを得た. RT-PCR法によりbchH遺伝子の発現を確認し, 細胞の株化を行った. さらに, この細胞株に対して, エレクトロポレーション法により, bchD/bchIを発現ベクターに組み込んだ遺伝子コンストラクトの導入を行い, bchH/bchD/bchI遺伝子をゲノムに安定に組み込んだMEL細胞株を樹立した. この細胞における導入遺伝子発現について, 得られた結果を報告する. |
---|---|
ISSN: | 1345-9961 |