被災施設の医療継続に必要な情報管理のコツを習得する体験型研修の評価方法に関する試み

「I. はじめに」被災時の業務継続は, 災害対策本部 (以下, 本部) の能力に左右される. 筆者は, 本部強化のチーム研修を始め, 現在は「直下地震発生後の各病棟や部署の報告書から情報を読み取り, 本部方針を決定し, 通知文を作成して読み上げる」という課題解決型の対面机上研修を提供している. プログラムは, 1) 運営の要点 : 情報と情報管理の定義, 病院の被害とそれらの影響の評価, 2) 情報管理の体験 : 震災直後の病院の情報管理, 目標設定の大切さ, 判断基準と判断過程を共有する強み, チーム活動の秘訣, リスクとクライシスの区別と各マネジメント, 本部発表のコツ, 3) 時間外体制...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Japanese Journal of Disaster Medicine 2023/01/24, Vol.28(1), pp.1-4
1. Verfasser: 中島, 康
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」被災時の業務継続は, 災害対策本部 (以下, 本部) の能力に左右される. 筆者は, 本部強化のチーム研修を始め, 現在は「直下地震発生後の各病棟や部署の報告書から情報を読み取り, 本部方針を決定し, 通知文を作成して読み上げる」という課題解決型の対面机上研修を提供している. プログラムは, 1) 運営の要点 : 情報と情報管理の定義, 病院の被害とそれらの影響の評価, 2) 情報管理の体験 : 震災直後の病院の情報管理, 目標設定の大切さ, 判断基準と判断過程を共有する強み, チーム活動の秘訣, リスクとクライシスの区別と各マネジメント, 本部発表のコツ, 3) 時間外体制の課題整理 : 夜間管理者の責務を限定する必要性, 以上の内容を, 講義を極力少なくする, ≠多職種の6~8名で構成するチームで参加者同士が知恵を出し合い, 試行錯誤しながら現場の職員に伝わる通知文を起案する, 複数チームが同時に課題に取り組み, 最後に通知文を相互比較し学びを共有する, という主体的な発見を促す形式である.
ISSN:2189-4035
2434-4214
DOI:10.51028/jjdisatmed.28.1_1