精神科病院でのCOVID-19クラスター対応におけるDPATの役割と意義 - 医療ひっ迫の状況下でDPATに何ができたか
「I. はじめに」COVID-19流行の第3波以降, 沖縄県は人口比に対する陽性者数が全国でも高い割合を示し続け, 精神科病院のクラスターも複数発生し, その対策に迫られることになった. 精神科病院は患者の病状や治療環境など, 種々の観点から感染症対策に対して脆弱な現場が多く, 一旦感染が病棟内に持ち込まれると拡大しやすく, 病院機能に重大な支障が生じてしまう. さらに, 多数の患者を重点医療機関に転院調整することで医療全体の圧迫にもつながりかねない. そこで, 精神科病院で陽性者が発生した際は, 災害時と同様の体制で臨む必要があるとして, DPATの枠組みを利用した体制を構築し対応してきた....
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Veröffentlicht in: | Japanese Journal of Disaster Medicine 2022-09, Vol.27 (suppl), p.104-107 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」COVID-19流行の第3波以降, 沖縄県は人口比に対する陽性者数が全国でも高い割合を示し続け, 精神科病院のクラスターも複数発生し, その対策に迫られることになった. 精神科病院は患者の病状や治療環境など, 種々の観点から感染症対策に対して脆弱な現場が多く, 一旦感染が病棟内に持ち込まれると拡大しやすく, 病院機能に重大な支障が生じてしまう. さらに, 多数の患者を重点医療機関に転院調整することで医療全体の圧迫にもつながりかねない. そこで, 精神科病院で陽性者が発生した際は, 災害時と同様の体制で臨む必要があるとして, DPATの枠組みを利用した体制を構築し対応してきた. ここでは第6波までに県内精神科病院で発生したクラスター対策に焦点を当て, クラスター対応にDPATが介入することの役割や意義について, 私見を交えて報告する. |
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ISSN: | 2189-4035 |