第338回 : 外頸動脈の破綻により大量出血に至った化学放射線療法後の下咽頭癌の一症例

「臨床経過及び検査所見」症例: 60歳, 男性 主訴: 咽頭痛 既往歴: 糖尿病, 腰部脊柱管狭窄症 「生活歴」酒: 焼酎200ml/日×40年間, タバコ: 10本/日×40年間 「現病歴」X年○月より咽頭痛が出現し, 近医耳鼻科を受診したが, 咽頭炎として保存的加療された. しかし, 改善なく再度近医耳鼻科を受診し, 近くの総合病院耳鼻科を紹介され, 咽頭癌疑いで当院にX+1年○月○日に紹介受診した. 咽喉頭内視鏡で右梨状陥凹原発の下咽頭癌を疑い, 全身精査を行った. その結果, 下咽頭癌(Scc右梨状陥凹原発T2N2bM0)の診断となり, 喉頭温存希望があるため, 化学放射線療法の方針と...

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Veröffentlicht in:北里医学 2021-12, Vol.51 (2), p.110-112
Hauptverfasser: 加納孝一, 星野昭芳, 梶田咲美乃
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「臨床経過及び検査所見」症例: 60歳, 男性 主訴: 咽頭痛 既往歴: 糖尿病, 腰部脊柱管狭窄症 「生活歴」酒: 焼酎200ml/日×40年間, タバコ: 10本/日×40年間 「現病歴」X年○月より咽頭痛が出現し, 近医耳鼻科を受診したが, 咽頭炎として保存的加療された. しかし, 改善なく再度近医耳鼻科を受診し, 近くの総合病院耳鼻科を紹介され, 咽頭癌疑いで当院にX+1年○月○日に紹介受診した. 咽喉頭内視鏡で右梨状陥凹原発の下咽頭癌を疑い, 全身精査を行った. その結果, 下咽頭癌(Scc右梨状陥凹原発T2N2bM0)の診断となり, 喉頭温存希望があるため, 化学放射線療法の方針となった. X+1年○月○日から化学放射線療法(CDDP+RT)を開始した. X+1年○月○日まで行い, 総線量60Gy/30回, CDDPは総投与量300mg/m2であった. その後, 外来で通院していた.
ISSN:0385-5449