ナチュラルキラーT(natural killer T:NKT)細胞の分化と機能-前編
NKT細胞は, 主にCD1d拘束性に脂質抗原を認識するT細胞出血であり, NKマーカーをも発現するために, 呼称にNKが入る. 通常のT細胞が, 胸腺皮質上皮細胞に発現する主要組織適合抗原(MHC)+ペプチド抗原による正の選択を経て生成するのに対し, NKT細胞は胸腺細胞上のCD1d+脂質抗原による正の選択により生成する. 骨髄由来細胞による選択の結果, NKT細胞は自然免疫系エフェクター様の迅速な機能発現を呈し, 自然-獲得免疫間のギャップを橋渡しする. 迅速・大量・多彩な液性因子産生で, 炎症・免疫応答を調節し, 関連疾患の進展や転帰にさまざまな影響を与え得る. 本総説では, NKT細胞の...
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Veröffentlicht in: | 北里医学 2011, Vol.41 (2), p.99-109 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | NKT細胞は, 主にCD1d拘束性に脂質抗原を認識するT細胞出血であり, NKマーカーをも発現するために, 呼称にNKが入る. 通常のT細胞が, 胸腺皮質上皮細胞に発現する主要組織適合抗原(MHC)+ペプチド抗原による正の選択を経て生成するのに対し, NKT細胞は胸腺細胞上のCD1d+脂質抗原による正の選択により生成する. 骨髄由来細胞による選択の結果, NKT細胞は自然免疫系エフェクター様の迅速な機能発現を呈し, 自然-獲得免疫間のギャップを橋渡しする. 迅速・大量・多彩な液性因子産生で, 炎症・免疫応答を調節し, 関連疾患の進展や転帰にさまざまな影響を与え得る. 本総説では, NKT細胞のユニークな特性と疾患制御の標的となる可能性について紹介したい. 「はじめに」ナチュラルキラーT(NKT)細胞は, ナチュラルキラー(NK)細胞のマーカーを発現してはいるが, 遺伝子再構成で生じたT細胞抗原受容体(T-cell antigen receptor:TCR)を有するT細胞の一亜群である1. |
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ISSN: | 0385-5449 |