食習慣が身体へ及ぼす影響: 家族における食事のありかた

「目的」従来, 家庭の役割は家族の健康管理, 社会におけるマナーの習得, 食文化の継承などにあった. 近年, わが国の食生活は, 女性の就業率の上昇や外食産業の進展, 多種多様の労働条件への対応, 家族構成員の減少などにより大きく変化している. それに伴い, 食生活が原因で発症する疾病, すなわち生活習慣に起因する疾病の増加が問題となっている. 食育推進基本計画でも「家庭の絆」「子供が食を楽しむ」がkey wordとなっていて1), 国民の心身の健康増進と豊かな人間形成を育む上で食生活が重要である. 今回, 食生活習慣要因として, 家族が同じメニューの食事を摂取する有無が身体へ及ぼす影響につい...

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Veröffentlicht in:日本未病システム学会雑誌 2007/07/20, Vol.13(1), pp.119-121
Hauptverfasser: 仲森, 隆子, 角田, 裕, 小幡, 一美, 都島, 基夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」従来, 家庭の役割は家族の健康管理, 社会におけるマナーの習得, 食文化の継承などにあった. 近年, わが国の食生活は, 女性の就業率の上昇や外食産業の進展, 多種多様の労働条件への対応, 家族構成員の減少などにより大きく変化している. それに伴い, 食生活が原因で発症する疾病, すなわち生活習慣に起因する疾病の増加が問題となっている. 食育推進基本計画でも「家庭の絆」「子供が食を楽しむ」がkey wordとなっていて1), 国民の心身の健康増進と豊かな人間形成を育む上で食生活が重要である. 今回, 食生活習慣要因として, 家族が同じメニューの食事を摂取する有無が身体へ及ぼす影響について検討した. 「対象・方法」対象は, 2005年6月に健康診断を受けた19~64歳の一製造企業従業員714人(男性626人, 女性88人, 平均年齢47歳)である. 身体測定, 体脂肪率, 血圧測定と随時採血を行い, 血清脂質, 血糖(BS)などを測定した. 肥満度についてはBMIを用い, 同時に食生活習慣調査を実施した. 食習慣各設問で「食べる」または「時々食べない」と答えた者を「E群」, 「時々食べる」または「あまり食べない」と答えた者を「N群」に区分した.
ISSN:1347-5541
2185-2162
DOI:10.11288/mibyou1998.13.119