N-nitrosobis (2-hydroxypropyl) amine (BHP) 誘発肺癌モデルに対する霊芝菌糸体培養基熱水抽出物 (MAK) の予防効果
「緒言」Ganoderma lucidum(霊芝)は, Basidiomycetes(担子菌類)クラスに属し, 「レイシ」や「マンネンタケ」として中国や日本で広く知られており, 様々な薬効をもつものとして伝承的に使用されてきた. 霊芝は, 肝保護作用, 活性酸素消去作用, 抗酸化作用, 細胞周期と細胞シグナル伝達への影響, 白血病細胞増殖阻害作用や, 分化阻害作用などの薬理作用が報告されている. さらに霊芝は, 血小板凝集を抑制し, 細胞膜とウイルスの複雑な相互作用を妨害し, IL-2産生を増加させ, 腫瘍増殖を阻害し, マウス肺腫瘍発生率を減少させることなども報告されている1). われわれは...
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Veröffentlicht in: | 日本未病システム学会雑誌 2006/07/31, Vol.12(1), pp.139-141 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」Ganoderma lucidum(霊芝)は, Basidiomycetes(担子菌類)クラスに属し, 「レイシ」や「マンネンタケ」として中国や日本で広く知られており, 様々な薬効をもつものとして伝承的に使用されてきた. 霊芝は, 肝保護作用, 活性酸素消去作用, 抗酸化作用, 細胞周期と細胞シグナル伝達への影響, 白血病細胞増殖阻害作用や, 分化阻害作用などの薬理作用が報告されている. さらに霊芝は, 血小板凝集を抑制し, 細胞膜とウイルスの複雑な相互作用を妨害し, IL-2産生を増加させ, 腫瘍増殖を阻害し, マウス肺腫瘍発生率を減少させることなども報告されている1). われわれは「霊芝菌糸体培養基熱水抽出物(MAK)のazoxymethane(AOM)誘発aberrant cryptfoci(ACF)の抑制効果」2), 「霊芝菌糸体培養基熱水抽出物(MAK)によるN, N'-dimethylhydrazine塩酸塩(DMH)誘発マウス大腸腫瘍の抑制効果」3), 「azoxymethane誘発ラット大腸腫瘍の霊芝菌糸体培養基熱水抽出物(MAK)による抑制効果」4)など, MAKの癌予防効果に関する研究を報告し, その有用性について論じてきた. |
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ISSN: | 1347-5541 2185-2162 |
DOI: | 10.11288/mibyou1998.12.139 |