植物発酵産物のX線照射に対する防御効果: 小腸の腺窩再生に与える影響
「序論」現在の医療では, 様々な目的でヒトに対する放射線の照射が行われており, 検査, 治療の過程で受ける医療被曝に対する関心が高まっている. 植物発酵産物(万田酵素(R))は, 黒砂糖に果実, 穀類, 海草, 根菜類を加えて3年3カ月以上発酵させて製造した発酵食品である. これまでの研究で植物発酵産物には, 植物の生長促進作用1)や抗腫瘍活性2), 抗酸化活性3)などがあることが明らかにされている. また, 日本古来の発酵食品の1つである味噌には, X線照射後の生残率と小腸の腺窩再生を高める効果があることが報告されている4). そこで本実験では, 植物発酵産物のX線照射に対する防御効果につい...
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Veröffentlicht in: | 日本未病システム学会雑誌 2006/07/31, Vol.12(1), pp.129-131 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「序論」現在の医療では, 様々な目的でヒトに対する放射線の照射が行われており, 検査, 治療の過程で受ける医療被曝に対する関心が高まっている. 植物発酵産物(万田酵素(R))は, 黒砂糖に果実, 穀類, 海草, 根菜類を加えて3年3カ月以上発酵させて製造した発酵食品である. これまでの研究で植物発酵産物には, 植物の生長促進作用1)や抗腫瘍活性2), 抗酸化活性3)などがあることが明らかにされている. また, 日本古来の発酵食品の1つである味噌には, X線照射後の生残率と小腸の腺窩再生を高める効果があることが報告されている4). そこで本実験では, 植物発酵産物のX線照射に対する防御効果について検討するために, 植物発酵産物を投与したマウスにX線を照射し, 小腸腺窩再生を検討した. 「方法」実験動物には, 6週齢の雄マウス(B6C3F1)を使用し, 餌料はMF(オリエンタル酵母(株):東京, 日本)固形飼料を用い, 自由に摂餌させた. オガクズの入ったポリカーボネート製のケージを滅菌し, その中にマウスを5匹ずつ収容し, 室温24±2℃, 湿度50±10%に保った12時間の明暗サイクルの室内で飼育した. |
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ISSN: | 1347-5541 2185-2162 |
DOI: | 10.11288/mibyou1998.12.129 |