ステロイド漸減中に発熱が再燃した結節性紅斑の男

1. 症例呈示 症例:54歳, 男性. 主訴:発熱, 糖尿病, 胸部異常陰影. 既往歴:左下肢複雑骨折(輸血歴あり), 慢性C型肝炎, 糖尿病. 家族歴:特記すべきことなし. 生活歴:職業 事務系会社員, 飲酒歴および喫煙歴なし. 現病歴:平成14年1月4日, 新年会の席で左片麻痺を発症. 救急車にてN総合病院脳外科に搬送された. 頭部CT検査の結果, 右脳幹部急性期出血と診断され, 緊急入院の上保存的治療を受けた. 2月25日, リハビリ目的で当院に転入院となる. リハビリ科入院および皮膚科での再入院に至る経過(Fig. 1):リハビリ科入院当初から認められていた左下肢の皮疹について, 既に...

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Veröffentlicht in:日本未病システム学会雑誌 2004/01/10, Vol.9(2), pp.332-335
Hauptverfasser: 野口, 久, 小倉, 敬一, 井上, 洋介
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. 症例呈示 症例:54歳, 男性. 主訴:発熱, 糖尿病, 胸部異常陰影. 既往歴:左下肢複雑骨折(輸血歴あり), 慢性C型肝炎, 糖尿病. 家族歴:特記すべきことなし. 生活歴:職業 事務系会社員, 飲酒歴および喫煙歴なし. 現病歴:平成14年1月4日, 新年会の席で左片麻痺を発症. 救急車にてN総合病院脳外科に搬送された. 頭部CT検査の結果, 右脳幹部急性期出血と診断され, 緊急入院の上保存的治療を受けた. 2月25日, リハビリ目的で当院に転入院となる. リハビリ科入院および皮膚科での再入院に至る経過(Fig. 1):リハビリ科入院当初から認められていた左下肢の皮疹について, 既にN総合病院皮膚科より結節性紅斑(EN)(Fig. 2)の診断を受けていたが, 入院後下肢の有痛性皮疹と弛張熱を訴えたため, 皮膚科を院内紹介された. 皮膚科での精査の結果, 弛張熱の原因がほかに考えられなかったため, ENに対し非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAID)やヨードカリ剤で治療を開始した. しかし治療効果が得られず, 3月20日よりプレドニゾロン(PSL)30mgの服用が開始された.
ISSN:1347-5541
2185-2162
DOI:10.11288/mibyou1998.9.332