P24. 歯根膜細胞においてVDR発現が破骨細胞分化因子を調節する
【目的】1,25(OH)2D3は骨芽細胞を介して骨吸収を司る破骨細胞の分化を促進する. 最近, この作用は歯根膜細胞においても同様に破骨細胞分化を促進すると言われている. そこで, 1,25(OH)2D3の刺激により歯根膜細胞が発現する破骨細胞分化関連因子の変化を検討した. 【方法】1,25(OH)2D3(10-7M)で刺激したマウス歯根膜細胞様細胞PDL-A9bからmRNAを抽出し, real time RT-PCR法で破骨細胞分化誘導因子であるRANKL, 破骨細胞分化抑制因子であるOPGを定量的に解析した. さらにウェスタンブロッティング法で1,25(OH)2D3により発現が亢進するビタ...
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Veröffentlicht in: | 日本再生歯科医学会誌 2011, Vol.9 (1), p.66-66 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】1,25(OH)2D3は骨芽細胞を介して骨吸収を司る破骨細胞の分化を促進する. 最近, この作用は歯根膜細胞においても同様に破骨細胞分化を促進すると言われている. そこで, 1,25(OH)2D3の刺激により歯根膜細胞が発現する破骨細胞分化関連因子の変化を検討した. 【方法】1,25(OH)2D3(10-7M)で刺激したマウス歯根膜細胞様細胞PDL-A9bからmRNAを抽出し, real time RT-PCR法で破骨細胞分化誘導因子であるRANKL, 破骨細胞分化抑制因子であるOPGを定量的に解析した. さらにウェスタンブロッティング法で1,25(OH)2D3により発現が亢進するビタミンDレセプター(VDR)の発現を解析した. 【結果】1,25(OH)2D3刺激により, RANKL mRNA発現は24時間後に有意に高値を示した. また, OPG mRNA発現は有意に低値を示した. 一方, VDRタンパク質は1,25(OH)2D3刺激で6時間後に強く発現した. 【考察】歯根膜細胞において1,25(OH)2D3存在下はVDR発現をアップレギュレートさせることにより, 1,25(OH)2D3の作用が増強し, その結果, RANKL mRNA発現が上昇, OPG mRNAが減少することで, 破骨細胞の分化が促進されると考えられる. |
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ISSN: | 1348-9615 |