P-2 三次元連通多孔体ハイドロキシアパタイトとFGF-2による骨再生~in vitroによる検討
ハイドロキシアパタイトは自家骨の代替材料として, これまで多数の基礎ならびに臨床研究が報告されている. また, 近年の組織再生医工学の発展に伴い, アパタイトの有する骨伝導能に骨誘導を促進する成長因子を組み合わせた骨再生誘導法がin situ tissue engineeringとして臨床応用されるようになった. そこで今回我々は, 人工骨インプラントとして初めて骨再生を補助する三次元連通多孔体ハイドロキシアパタイト(ネオボーン(R))と, 骨再生促進作用も有する皮膚潰瘍治療薬のFGF-2(フィブラストスプレー(R))による, FGF-2/ネオボーン複合体を作製した. 複合体の骨再生を検討する...
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Veröffentlicht in: | 日本再生歯科医学会誌 2010, Vol.8 (1), p.33-33 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ハイドロキシアパタイトは自家骨の代替材料として, これまで多数の基礎ならびに臨床研究が報告されている. また, 近年の組織再生医工学の発展に伴い, アパタイトの有する骨伝導能に骨誘導を促進する成長因子を組み合わせた骨再生誘導法がin situ tissue engineeringとして臨床応用されるようになった. そこで今回我々は, 人工骨インプラントとして初めて骨再生を補助する三次元連通多孔体ハイドロキシアパタイト(ネオボーン(R))と, 骨再生促進作用も有する皮膚潰瘍治療薬のFGF-2(フィブラストスプレー(R))による, FGF-2/ネオボーン複合体を作製した. 複合体の骨再生を検討するために, MC3T3-E1(マウス骨芽細胞様株)を用いて, ネオボーン+FGF-2群, ネオボーン+生理食塩水群, FGF-2(コントロール)群に分けてin vitroで骨再生を検討した. 細胞増殖能はMTSアッセイ, 骨分化能はALP活性およびアレザリンレッド染色を行った. その結果, 培養1週目ではコントロール群の増殖能が上昇していた. しかし, 骨分化能は2週目以降, ネオボーン+FGF-2群が他群に比べALP活性の上昇とアレザリンレッド陽性を示していた. 本実験からネオボーンとFGF-2の複合体は骨再生誘導に有用と考えられた. |
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ISSN: | 1348-9615 |