P06. Treponema denticola表層プロテアーゼdentilisinによる病原性発現

歯周病による歯の喪失は, agingの主要な現象である摂食障害などの機能障害を引き起こし, 罹患者のQOLを著しく低下させている. 我々は, 歯周炎の発症と進行に重要や役割を果たすTreponema denticolaの主要病原因子dentilisinの役割に注目し, dentilisin欠損株における遺伝子発現解析を行いその病原性の解析を試みた. 〈方法〉相同組替えにより得られたdentilisin欠損株と標準株よtotal RNAを抽出した. 得られたRNAから合成したcDNAをlabelingし, T.denticolaマイクロアレイを用いてその遺伝子発現を網羅的に解析し, dentil...

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Veröffentlicht in:日本再生歯科医学会誌 2007, Vol.5 (1), p.56-56
Hauptverfasser: 稲垣覚, 奥田克爾, 石原和幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯周病による歯の喪失は, agingの主要な現象である摂食障害などの機能障害を引き起こし, 罹患者のQOLを著しく低下させている. 我々は, 歯周炎の発症と進行に重要や役割を果たすTreponema denticolaの主要病原因子dentilisinの役割に注目し, dentilisin欠損株における遺伝子発現解析を行いその病原性の解析を試みた. 〈方法〉相同組替えにより得られたdentilisin欠損株と標準株よtotal RNAを抽出した. 得られたRNAから合成したcDNAをlabelingし, T.denticolaマイクロアレイを用いてその遺伝子発現を網羅的に解析し, dentilisinの欠損による遺伝子発現の変化について解析した. 〈結果および考察〉Dentilisin欠損株においてはOuter sheath protein(Msp), Outer hemin binding proteinなどの表層タンパク, protease II, prtBなどのプロテアーゼ, 本菌の走化性, 運動性を司るflagellar(flg E), chemotaxis protein(dmc A, che A), motility proteinなどの遺伝子発現が減少していた. これらの遺伝子の発現の変化はdentilisinに遺伝子発現調節の機構が存在することを示唆している.
ISSN:1348-9615