P17. 配向ゲルを利用したBiomimetic骨格筋組織の構築

【目的】生体組織は微細環境において整然としたパターニングを示すことが多い. そういった組織の一つとして, 骨格筋組織は筋芽細胞が多数融合し一軸方向に高度に配向した筋線維から構成される. 本研究では骨格筋組織と同様の三次元組織を生体材料を利用して構築することを目的とした. 【方法】三次元培養担体としてフィブリンゲルを使用した. 円柱状のモールド内で筋芽細胞を含有させたフィブリンゲルを作製し, カスタムメードの装置により伸展応力を持続的に負荷した. 得られた試料についてSEM, AFMによるゲル微細構造の観察ならびに蛍光免疫染色を利用したゲル内筋芽細胞の動態について検討を行った. 【結果および考察...

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Veröffentlicht in:日本再生歯科医学会誌 2006, Vol.4 (1), p.79-79
Hauptverfasser: 松本卓也, 佐々木淳一, Mohammad Hafiz Uddin, 荘村泰治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】生体組織は微細環境において整然としたパターニングを示すことが多い. そういった組織の一つとして, 骨格筋組織は筋芽細胞が多数融合し一軸方向に高度に配向した筋線維から構成される. 本研究では骨格筋組織と同様の三次元組織を生体材料を利用して構築することを目的とした. 【方法】三次元培養担体としてフィブリンゲルを使用した. 円柱状のモールド内で筋芽細胞を含有させたフィブリンゲルを作製し, カスタムメードの装置により伸展応力を持続的に負荷した. 得られた試料についてSEM, AFMによるゲル微細構造の観察ならびに蛍光免疫染色を利用したゲル内筋芽細胞の動態について検討を行った. 【結果および考察】伸展応力が持続的に負荷されたフィブリンゲルはその細繊維が伸展し, 一軸方向に配向した繊維束を形成することが明らかとなった. このゲル内での筋芽細胞は配向のみならず増殖も一軸方向に起こり, 結果的に骨格筋組織と非常に近似した筋芽細胞の三次元的なポジショニングを達成することが可能となった.
ISSN:1348-9615