Risk Simulation

医療機器の性能と安全性を向上させようとする努力に反して, 逆に好ましくない現象が起こることがある. 器機の破損もさることながら, もっと重要なのは生体側の被害事故である. 国際標準化機構/外科用インプラント部会(ISO/TC150)ではData on implanted andretrieved devicesの作業部会を設けて, インプラントの追跡と回収後のデータを収集解析して, 次世代のインプラントの改良に資する努力を行っている. また, TC210では医療事故のriskに係わる規格について活動している. 潜在的な危険性(risk)を全く有さない医療機器は皆無であり, 効能(benefit...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本再生歯科医学会誌 2005-03, Vol.2 (3), p.247-248
1. Verfasser: 堤定美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:医療機器の性能と安全性を向上させようとする努力に反して, 逆に好ましくない現象が起こることがある. 器機の破損もさることながら, もっと重要なのは生体側の被害事故である. 国際標準化機構/外科用インプラント部会(ISO/TC150)ではData on implanted andretrieved devicesの作業部会を設けて, インプラントの追跡と回収後のデータを収集解析して, 次世代のインプラントの改良に資する努力を行っている. また, TC210では医療事故のriskに係わる規格について活動している. 潜在的な危険性(risk)を全く有さない医療機器は皆無であり, 効能(benefit)とのバランスの上で, 使用されているのであるが, やはりriskは低い方が望ましく, 少しでも事故を予測予防できるようにしたい. そのためには, 従来の経験と勘に基づくじゅうたん爆撃的探索を排し, 試行錯誤から科学に基づく研究開発設計を目指さなければならない. シミュレーションは得られた結果の傾向から, 現象の一般化普遍化する因子を抽出ことができる, 科学的な推測技術である.
ISSN:1348-9615