後方支援病院から見た新型コロナウイルス感染症後の理学療法

「I. はじめに」新型コロナウイルス感染症(以下, COVID-19)は全世界に広がっており, 2021年11月末時点でおよそ2億6000万人がCOVID-19に感染し, 510万人が死亡している. 我が国においても, 2021年11月末時点で約172万人が診断されており, 18,000人以上が死亡している. COVID-19の世界的大流行(パンデミック)により我々の生活は一変し, 人と人とのつながりが強制的に分断された時代を今まさに経験している. COVID-19に感染すると, インフルエンザのような発熱, 咳, 痰などの感冒様症状が急性期に出現する. その他, 嗅覚異常, 味覚異常, 消化...

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Veröffentlicht in:理学療法福岡 2022-03 (35), p.16-21
Hauptverfasser: 森駿一朗, 池内智之, 河野哲也, 津田徹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」新型コロナウイルス感染症(以下, COVID-19)は全世界に広がっており, 2021年11月末時点でおよそ2億6000万人がCOVID-19に感染し, 510万人が死亡している. 我が国においても, 2021年11月末時点で約172万人が診断されており, 18,000人以上が死亡している. COVID-19の世界的大流行(パンデミック)により我々の生活は一変し, 人と人とのつながりが強制的に分断された時代を今まさに経験している. COVID-19に感染すると, インフルエンザのような発熱, 咳, 痰などの感冒様症状が急性期に出現する. その他, 嗅覚異常, 味覚異常, 消化器症状, 耳鳴り, 脱毛など多様な症状が報告されているが, 無症状のこともある. COVID-19感染者の多くは無症状もしくは軽症だが, 一部が重症化する. 重症化のリスク因子には, 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:以下, COPD), 慢性腎臓病, 糖尿病, 高血圧, 心血管疾患, 肥満, 喫煙などが挙げられている.
ISSN:1342-1433