放牧牛におけるWSC含量の異なるオーチャードグラス放牧草の混食割合 : 朝夕および季節間の変動(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2012年度春季研究発表会)

「目的」放牧家畜では採食速度の高い草種のみをもっぱら採食するのではなく, 複数の草種を組み合わせて採食する混食が報告されている(Harvey et al., 2000; Rutter et al., 2004 Cortes et al., 2006). 混食する草種への選択性には日内変動が存在し, これには大きな日内変動を示す放牧草WSC(水溶性炭水化物)含量が関与する可能性が指摘されている(Rutter, 2006). 放牧草のWSC含量は季節によっても大きく異なるが, 混食と放牧草WSC含量との関連を実際に検討した例はない. そこで本報告では放牧牛におけるWSC含量の異なるオーチャードグラ...

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Veröffentlicht in:Animal Behaviour and Management 2012/03/25, Vol.48(1), pp.41
Hauptverfasser: 多田, 慎吾, 三谷, 朋弘, 高橋, 誠, 上田, 宏一郎, 近藤, 誠司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」放牧家畜では採食速度の高い草種のみをもっぱら採食するのではなく, 複数の草種を組み合わせて採食する混食が報告されている(Harvey et al., 2000; Rutter et al., 2004 Cortes et al., 2006). 混食する草種への選択性には日内変動が存在し, これには大きな日内変動を示す放牧草WSC(水溶性炭水化物)含量が関与する可能性が指摘されている(Rutter, 2006). 放牧草のWSC含量は季節によっても大きく異なるが, 混食と放牧草WSC含量との関連を実際に検討した例はない. そこで本報告では放牧牛におけるWSC含量の異なるオーチャードグラス放牧草の混食について, 朝夕および季節間の変動を検討した. さらに, この混食のメカニズムを採食量予測モデル(Sauvant et al., 1996)を用いて説明することを試みた. 「材料および方法」ホルスタイン種乾乳牛6頭からなる牛群を用いて, 1.6haのオーチャードグラス草地で5月および8月に昼夜放牧を行なった.
ISSN:1880-2133
2424-1776
DOI:10.20652/abm.48.1_41