東北大学附属川渡FSCの牛群における放射性セシウム汚染の実態(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2012年度春季研究発表会)
「目的」2011年3月12日におきた東京電力福島第一原発の水素爆発に伴い, 直線距離で約150km離れた東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター・陸域生産システム部(以下川渡FSCとする)でも放射性セシウム(以下Csとする)による汚染が生じた. 7月20日に報道発表された「文部科学省及び宮城県による航空機モニタリングの測定結果について」によると, 地表面から1mの空間線量(γ線)は, 川渡FSCの山地放牧地が広がる地域では0.2~0.5μSv/hとされた. 川渡FSCでは, 5月17日よりその地にて肉用牛の放牧を開始したことから, それらのCsによる汚染が予測された. そ...
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Veröffentlicht in: | Animal Behaviour and Management 2012/03/25, Vol.48(1), pp.31 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」2011年3月12日におきた東京電力福島第一原発の水素爆発に伴い, 直線距離で約150km離れた東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター・陸域生産システム部(以下川渡FSCとする)でも放射性セシウム(以下Csとする)による汚染が生じた. 7月20日に報道発表された「文部科学省及び宮城県による航空機モニタリングの測定結果について」によると, 地表面から1mの空間線量(γ線)は, 川渡FSCの山地放牧地が広がる地域では0.2~0.5μSv/hとされた. 川渡FSCでは, 5月17日よりその地にて肉用牛の放牧を開始したことから, それらのCsによる汚染が予測された. そこで, 川渡FSCの山地放牧地での空間線量(γ線)並びに放牧草およびウシのCsの強度を計測し, 汚染の実態を明らかにすることを目的とした. 「材料および方法」(1)川渡FSCの山地放牧地は, 灌木・樹林地448haおよび人工草地91haからなり, 5つの地区から構成されている. |
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ISSN: | 1880-2133 2424-1776 |
DOI: | 10.20652/abm.48.1_31 |