群馬県北部地域におけるニホンツキノワグマの出没と里地里山環境との関係(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2009年度春季研究発表会)
「目的」近年, 多数のニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus, 以下クマ)が, 人里に出没している. クマは人里へ出没した際に, 農作物を荒し, 時として人に危害を加えることがある. そのため, クマの出没は地域社会にとって大きな問題となっている. クマの出没には, いくつかの要因が考えられているが, その1つに, 里地里山(以下里地)の環境の荒廃が挙げられている. 荒廃した里地環境が, クマの隠れ場所や食物環境として好適となり, 出没を促しているとされている. しかし, 現在のところ, 荒廃した里地環境がクマの出没にどれ程の影響を与えているかは解明されていな...
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Veröffentlicht in: | Animal Behaviour and Management 2009/03/25, Vol.45(1), pp.73 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」近年, 多数のニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus, 以下クマ)が, 人里に出没している. クマは人里へ出没した際に, 農作物を荒し, 時として人に危害を加えることがある. そのため, クマの出没は地域社会にとって大きな問題となっている. クマの出没には, いくつかの要因が考えられているが, その1つに, 里地里山(以下里地)の環境の荒廃が挙げられている. 荒廃した里地環境が, クマの隠れ場所や食物環境として好適となり, 出没を促しているとされている. しかし, 現在のところ, 荒廃した里地環境がクマの出没にどれ程の影響を与えているかは解明されていない. 本研究は, 群馬県沼田市発知地区において, クマの出没がみられる里地の環境を調査, 解析し, 荒廃した里地におけるクマの出没要因を解明することを目的とした. この研究結果から, クマの出没を促す要因が解明されれば, その要因を除去することで, クマの行動制御ができると考えた. |
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ISSN: | 1880-2133 2424-1776 |
DOI: | 10.20652/abm.45.1_73 |