放し飼い牛舎に設置する簡易式フィードステーションの試作と保護ドアの効果(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2009年度春季研究発表会)

[目的]演者らは放し飼い牛舎の1つであるフリーバーンにフィードステーション(以下FS)を設置し, 牛の排泄場所を制御する試験を行ってきた. これまでは実験パドックで行なってきたが, 今回は実際の農家で試験しようとしたところ, 既製品のFSを設置するのが困難であった. そこで除糞作業の障害にならないようにFSの側壁を可動化した簡易式FSを試作した. しかし, 試作したFSで濃厚飼料を給与したところ, 採食中の牛をFSから追い出し飼料を奪おうとする問題行動が発生した. そこで, FSで採食している牛が妨害されないようにするために保護ドアを試作し, その効果を検証した. [方法]十勝管内で乳牛用育成...

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Veröffentlicht in:Animal Behaviour and Management 2009/03/25, Vol.45(1), pp.48
Hauptverfasser: 斉藤, 朋子, 濱渦, 萌絵, 瀬尾, 哲也, 古村, 圭子, 柏村, 文郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]演者らは放し飼い牛舎の1つであるフリーバーンにフィードステーション(以下FS)を設置し, 牛の排泄場所を制御する試験を行ってきた. これまでは実験パドックで行なってきたが, 今回は実際の農家で試験しようとしたところ, 既製品のFSを設置するのが困難であった. そこで除糞作業の障害にならないようにFSの側壁を可動化した簡易式FSを試作した. しかし, 試作したFSで濃厚飼料を給与したところ, 採食中の牛をFSから追い出し飼料を奪おうとする問題行動が発生した. そこで, FSで採食している牛が妨害されないようにするために保護ドアを試作し, その効果を検証した. [方法]十勝管内で乳牛用育成牛の預託受け入れをしている牧場で試験を行った. 15頭の育成牛(4~8ヶ月齢)が飼育されていたペン(10.8×10.8m)に簡易式FSを設置した. 除糞作業時には側壁を横にたためるようにした簡易式FSを給餌フェンスに取り付けた. さらに試験期には給餌すべき牛が入ったときのみ自動で閉鎖する保護ドアを取り付けた.
ISSN:1880-2133
2424-1776
DOI:10.20652/abm.45.1_48