黒毛和種繁殖牛の行動と管理作業および飼育方式との関係(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2009年度春季研究発表会)
「目的」国内外の研究報告から, 牛と飼養者の良好な関係がより良い畜産経営につながることが示されている. 宮崎県内の繁殖経営農家において, 管理作業による人の関与が繋留などの行動抑制によるストレスを軽減する可能性を示唆する報告がある. 本研究は, 繁殖経営農家の飼育方式および管理作業時間, 繁殖牛の日中の行動を調査し, 飼育方式および管理作業時間の違いが繁殖牛の行動に与える影響を明らかにすることを目的とした. 「材料および方法」宮崎県宮崎市木花地区および宮崎郡清武町に位置する黒毛和種繁殖経営農家20戸を対象に, 2007年11月から2008年8月にかけて調査を行なった. 調査農家を, 飼育方式(...
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Veröffentlicht in: | Animal Behaviour and Management 2009/03/25, Vol.45(1), pp.35 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」国内外の研究報告から, 牛と飼養者の良好な関係がより良い畜産経営につながることが示されている. 宮崎県内の繁殖経営農家において, 管理作業による人の関与が繋留などの行動抑制によるストレスを軽減する可能性を示唆する報告がある. 本研究は, 繁殖経営農家の飼育方式および管理作業時間, 繁殖牛の日中の行動を調査し, 飼育方式および管理作業時間の違いが繁殖牛の行動に与える影響を明らかにすることを目的とした. 「材料および方法」宮崎県宮崎市木花地区および宮崎郡清武町に位置する黒毛和種繁殖経営農家20戸を対象に, 2007年11月から2008年8月にかけて調査を行なった. 調査農家を, 飼育方式(繋留・放飼)および粗飼料の形状(細切・非細切)により分類した. 各農家, ランダムに選出した黒毛和種繁殖牛5頭(合計110頭)を対象に, 朝の給飼後から夕の給飼前までを1日として3日間, 肉眼観察で1分間隔の瞬間サンプリングにより行動を記録した. 管理作業は, デジタルビデオカメラを用いて朝と夕の2度, 1日分の日常管理作業を記録し, 給飼, 掃除, 牛舎内での移動およびその他の管理作業にかかる時間を算出した. |
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ISSN: | 1880-2133 2424-1776 |
DOI: | 10.20652/abm.45.1_35 |