肥育豚におけるバイオベッド群飼システムの福祉性評価(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2009年度春季研究発表会)

近年, アニマルウェルフェアの観点から群飼システムが注目されている. 一方, 類似のシステムで, 従来日本で行われているバイオベッド(発酵床)での群飼については, その福祉性がほとんど評価されていない. そこで, 本実験では, バイオベッド群飼豚舎と一般的なスノコ床のウインドレス群飼豚舎における, 肥育豚の行動および生理反応を比較することで, バイオベッド群飼システムの福祉性を評価することを目的とした. 「材料および方法」肥育素豚40頭(バイオ20頭, ウインドレス20頭)を供試した. 肥育前期(15週齢), 中期(19週齢), 後期(26週齢)にそれぞれ1日, 午前と午後で観察を行った. 3...

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Veröffentlicht in:Animal Behaviour and Management 2009/03/25, Vol.45(1), pp.31
Hauptverfasser: 中村, 篤史, 小針, 大助, 矢用, 健一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, アニマルウェルフェアの観点から群飼システムが注目されている. 一方, 類似のシステムで, 従来日本で行われているバイオベッド(発酵床)での群飼については, その福祉性がほとんど評価されていない. そこで, 本実験では, バイオベッド群飼豚舎と一般的なスノコ床のウインドレス群飼豚舎における, 肥育豚の行動および生理反応を比較することで, バイオベッド群飼システムの福祉性を評価することを目的とした. 「材料および方法」肥育素豚40頭(バイオ20頭, ウインドレス20頭)を供試した. 肥育前期(15週齢), 中期(19週齢), 後期(26週齢)にそれぞれ1日, 午前と午後で観察を行った. 30分おきに観察対象個体を変更し, 維持行動については観察時間あたりの行動割合, 敵対行動と異常行動については生起回数を記録した. また, 慢性および急性ストレスの評価をするため, 保定直後と保定開始から5分後にそれぞれ10頭ずつ血液を採取し, 血漿コルチゾール濃度を測定した.
ISSN:1880-2133
2424-1776
DOI:10.20652/abm.45.1_31