ダチョウのヒトに対する逃走距離と管理作業時間との関係(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2009年度春季研究発表会)

「目的」ダチョウは比較的おとなしく扱いやすいとされているが, 成ダチョウでは体重が100kg以上に達する大型の鳥類であり, また強靭な脚力を持つため捕獲や体重測定などの日常管理作業時に危険をともなう場合がある. さらに, それぞれのダチョウが持つ資質やヒトに対する反応は, 安全面だけでなく管理作業に要する時間にも影響すると考えられる. ヒトと動物との関係を表す指標のひとつとして逃走距離があり, ウシやウマでは逃走距離と作業時間などとの関連について報告されている. そこで本報告では, ヒトに対するダチョウの逃走距離を測定し, 捕獲や飼育施設間の移動, 体重測定といった管理作業に要する時間との関係...

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Veröffentlicht in:Animal Behaviour and Management 2009/03/25, Vol.45(1), pp.29
Hauptverfasser: 河合, 正人, 谷口, 弥寿江, 三好, 俊三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」ダチョウは比較的おとなしく扱いやすいとされているが, 成ダチョウでは体重が100kg以上に達する大型の鳥類であり, また強靭な脚力を持つため捕獲や体重測定などの日常管理作業時に危険をともなう場合がある. さらに, それぞれのダチョウが持つ資質やヒトに対する反応は, 安全面だけでなく管理作業に要する時間にも影響すると考えられる. ヒトと動物との関係を表す指標のひとつとして逃走距離があり, ウシやウマでは逃走距離と作業時間などとの関連について報告されている. そこで本報告では, ヒトに対するダチョウの逃走距離を測定し, 捕獲や飼育施設間の移動, 体重測定といった管理作業に要する時間との関係について検討した. 「材料および方法」アフリカンブラック種成雌ダチョウ7羽を4つの屋外飼育場(14×3×2m)において3組および1羽で飼育し, 隔離, 捕獲, 移動, 体尺測定および体重測定に要した時間と, ヒトに対する逃走距離を測定した.
ISSN:1880-2133
2424-1776
DOI:10.20652/abm.45.1_29