自給粗飼料利用型牧場における作業研究-特にコントラクターの導入による作業効率の改善と導入の条件について

「はじめに」日本は家畜飼料の大半を輸入に依存しているが, 資源循環, 飼料の安定供給, 低・未利用地の有効利用の面から, 飼料自給の重要性が高まってきている. しかし越冬用貯蔵粗飼料を確保するためには, 広大な飼料畑が必要であり, 短期間での収穫を可能とするための高性能な作業機械による作業効率の向上が望まれるが, 大型の作業機械の購入・維持は農家にとって負担が大きい. そのため農家の代わりに飼料生産作業を請け負う「コントラクター」が全国で増加している. そこで本研究は農家所有の機械でおこなう粗飼料収穫作業を調べ, 作業の特性を把握し, コントラクターによる作業との比較から, コントラクターによ...

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Veröffentlicht in:Animal Behaviour and Management 2008, Vol.44 (1), p.88-89
Hauptverfasser: 久保木雄也, 山野淳, 畔柳正, 松浦晶央, 入交眞巳, 甫立孝一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」日本は家畜飼料の大半を輸入に依存しているが, 資源循環, 飼料の安定供給, 低・未利用地の有効利用の面から, 飼料自給の重要性が高まってきている. しかし越冬用貯蔵粗飼料を確保するためには, 広大な飼料畑が必要であり, 短期間での収穫を可能とするための高性能な作業機械による作業効率の向上が望まれるが, 大型の作業機械の購入・維持は農家にとって負担が大きい. そのため農家の代わりに飼料生産作業を請け負う「コントラクター」が全国で増加している. そこで本研究は農家所有の機械でおこなう粗飼料収穫作業を調べ, 作業の特性を把握し, コントラクターによる作業との比較から, コントラクターによる作業効率の向上性と費用節減効果について試算した. それらの結果を基に有効活用のための条件, 資源循環型畜産における導入の可能性について検討した. 方法 調査対象農家は自給粗飼料利用型牧場を展開している北里大学獣医学部附属フィールドサイエンスセンター環境保全型畜産研究・実践牧場(八雲牧場)(表1)と北海道八雲町地域の中規模酪農家6戸(表2)として, (1)コントラクター未導入(従来の方法・機器使用)時における粗飼料収穫作業(作業回数・作業時間など)と(2)コントラクター導入時の粗飼料収穫作業を対象に, 作業性を調べた.
ISSN:1880-2133