生物脱硫装置の設計要因の解明 : 実規模試験(日本家畜管理学会・応用動物行動学会2008年度春季合同研究発表会)

「はじめに」家畜糞尿などの有機性廃棄物から得られるバイオガスを利用することは, 化石資源の消費削減や環境汚染の防止に効果がある. しかし, バイオガスには硫化水素等の腐食性ガスも含まれ, 設備・機器の寿命等に対して負の要素となっている. そのため, 低コストな脱硫システムが求められており, 微生物の働きを利用した生物脱硫が注目されているが, 効果の安定性や技術の信頼性が十分とは言えない. そこで, 著者らはこれまで経済的で効率の良い生物脱硫装置の設計に関する要因の解明を目的に, 模型実験をおこなってきたが, ここでは負荷試験の結果を基にした実規模試験について報告する. 材料および方法 酪農学園...

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Veröffentlicht in:Animal Behaviour and Management 2008/03/25, Vol.44(1), pp.74-75
Hauptverfasser: 鈴木, 崇司, 干場, 信司, 小川, 人士, 高崎, 宏寿, 岡本, 英竜, 天野, 徹, 吉田, 宗史, 森田, 茂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」家畜糞尿などの有機性廃棄物から得られるバイオガスを利用することは, 化石資源の消費削減や環境汚染の防止に効果がある. しかし, バイオガスには硫化水素等の腐食性ガスも含まれ, 設備・機器の寿命等に対して負の要素となっている. そのため, 低コストな脱硫システムが求められており, 微生物の働きを利用した生物脱硫が注目されているが, 効果の安定性や技術の信頼性が十分とは言えない. そこで, 著者らはこれまで経済的で効率の良い生物脱硫装置の設計に関する要因の解明を目的に, 模型実験をおこなってきたが, ここでは負荷試験の結果を基にした実規模試験について報告する. 材料および方法 酪農学園大学付属農場バイオガスプラントから発生するバイオガスを実験装置(図1)に通気させて脱硫試験をおこない, 処理可能な通気負荷限界量を求めた. 実験装置は, 反応筒として直径0.5m, 高さ1.2m, 容積0.24m2の塩化ビニル製の円筒を用い, 反応筒下部に消化液槽を設置した.
ISSN:1880-2133
2424-1776
DOI:10.20652/abm.44.1_74