北海道東部・北部草地酪農地域における放牧および舎飼い乳牛の疾病治療記録の解析(日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2006年度春季研究発表会)

「目的」 放牧された乳牛は, 通年舎飼いで飼養された乳牛と比較し, 健康的であると考えられている. 従って, 放牧飼養と疾病発生との間には何らかの関連があると考えられるが, これらを検討した研究は少ない. 高橋(2005)は北海道北部草地酪農地域における疾病記録を解析した結果, 舎飼い農家と比較して, 放牧飼養農家では泌乳器関係の治療割合が多く, 繁殖関係の治療回数が少ない傾向にあったことを報告した. しかし, この報告では若干解析戸数が少なく, また飼養規模の違いも考慮してはいなかった. そこで, 本報告では, 北海道東部草地酪農地域で得られたデータを追加し, 疾病治療回数と飼養規模, また...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Animal Behaviour and Management 2006/03/15, Vol.42(1), pp.48-49
Hauptverfasser: 三谷, 朋弘, 高橋, 誠, 三嵜, 健司, 上田, 宏一郎, 中辻, 浩喜, 近藤, 誠司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」 放牧された乳牛は, 通年舎飼いで飼養された乳牛と比較し, 健康的であると考えられている. 従って, 放牧飼養と疾病発生との間には何らかの関連があると考えられるが, これらを検討した研究は少ない. 高橋(2005)は北海道北部草地酪農地域における疾病記録を解析した結果, 舎飼い農家と比較して, 放牧飼養農家では泌乳器関係の治療割合が多く, 繁殖関係の治療回数が少ない傾向にあったことを報告した. しかし, この報告では若干解析戸数が少なく, また飼養規模の違いも考慮してはいなかった. そこで, 本報告では, 北海道東部草地酪農地域で得られたデータを追加し, 疾病治療回数と飼養規模, また放牧の有無との関連を検討した. 「材料および方法」 用いたデータ: 解析には北海道北部および東部草地酪農地域においてデータの使用を許可した農家計97戸の共済組合獣医診療記録および乳検記録を用いた. また, それぞれの農家の飼養頭数, 夏期の飼養方法(舎飼い, 時間制限放牧, 昼夜放牧)をアンケート調査した.
ISSN:1880-2133
2424-1776
DOI:10.20652/abm.42.1_48