骨格性下顎前突症患者の顎矯正手術後における嚥下時舌圧発現様相の解析

「緒言」骨格性下顎前突症患者では, 歯列や顎骨の形態異常を呈することに加え顎口腔機能の低下を示すことが多く, 外科的矯正治療の方針立案に際して顎顔面筋群や口腔周囲軟組織の動態を観察することはきわめて重要である. 顎顔面領域における機能的要素の中で, 特に舌の働きは外科的矯正治療の成否に大きく影響することが古くから言われている. 側面頭部X線規格写真を用いて調べたBrodieと渡辺らの研究により, 骨格性下顎前突症患者の安静時舌位は全体的に口蓋から大きく離れて低位で, 舌尖は下顎前歯部舌側に位置する傾向があると報告されている. また, 骨格性下顎前突症患者の上下顎歯列に圧力センサを貼付することで...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 2019, Vol.29(1), pp.42-50
Hauptverfasser: 坂上, 馨, 栗原, 加奈子, 深町, 直哉, 阿部, 遼, 堀, 一浩, 小野, 高裕, 齋藤, 功
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」骨格性下顎前突症患者では, 歯列や顎骨の形態異常を呈することに加え顎口腔機能の低下を示すことが多く, 外科的矯正治療の方針立案に際して顎顔面筋群や口腔周囲軟組織の動態を観察することはきわめて重要である. 顎顔面領域における機能的要素の中で, 特に舌の働きは外科的矯正治療の成否に大きく影響することが古くから言われている. 側面頭部X線規格写真を用いて調べたBrodieと渡辺らの研究により, 骨格性下顎前突症患者の安静時舌位は全体的に口蓋から大きく離れて低位で, 舌尖は下顎前歯部舌側に位置する傾向があると報告されている. また, 骨格性下顎前突症患者の上下顎歯列に圧力センサを貼付することで, 嚥下時における歯列に対する舌圧の検索もなされてきた.
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd.29.42