頭蓋冠形態と下顎窩の位置の三次元解析: 第一報 非対称のない骨格性下顎前突症例を用いた検討
「緒言」頭蓋は, 神経頭蓋と, 顔面の骨格を形成する内臓頭蓋に分けられる. 頭蓋では, 脳の成長が最も急速な生後2年間に最大成長がみられ, その容積は6歳までに成人の92%, 12歳で97%に達し, 16歳まで増加する. 神経頭蓋は脳を下方から支える頭蓋底と, 脳を外側から取り囲む頭蓋冠に大別される. 頭蓋底は軟骨結合部の成長と縫合部での骨添加, さらに頭蓋底内外面の骨のリモデリングにより成長する. 一方, 頭蓋冠では縫合性成長と, 骨の外面と内面での骨膜性成長がみられる. 頭蓋冠の中で側頭骨は, 前方の頬骨弓基部と外耳道の前方の間で下顎窩を形成する. 下顎窩における顎関節は, 下顎骨の前後的...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 2019, Vol.29(1), pp.31-41 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」頭蓋は, 神経頭蓋と, 顔面の骨格を形成する内臓頭蓋に分けられる. 頭蓋では, 脳の成長が最も急速な生後2年間に最大成長がみられ, その容積は6歳までに成人の92%, 12歳で97%に達し, 16歳まで増加する. 神経頭蓋は脳を下方から支える頭蓋底と, 脳を外側から取り囲む頭蓋冠に大別される. 頭蓋底は軟骨結合部の成長と縫合部での骨添加, さらに頭蓋底内外面の骨のリモデリングにより成長する. 一方, 頭蓋冠では縫合性成長と, 骨の外面と内面での骨膜性成長がみられる. 頭蓋冠の中で側頭骨は, 前方の頬骨弓基部と外耳道の前方の間で下顎窩を形成する. 下顎窩における顎関節は, 下顎骨の前後的位置はもちろんのこと, 側方や上下的な位置にも関与する. 下顎窩は, 胎齢8週に発生し, 下顎頭の成長とともに膜内骨化により形成される. |
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ISSN: | 0916-7048 1884-5045 |
DOI: | 10.5927/jjjd.29.31 |