両側下顎枝矢状分割法を適用した下顎側方偏位を伴う骨格性下顎前突患者の治療前後のスマイル時口唇の三次元的変化

「緒言」 外科的矯正治療対象患者において重要な問題の一つに顔面非対称があり, 下顎側方偏位を伴う骨格性下顎前突症との関連が多いことが知られている. 顔面非対称患者では, オトガイ偏位患者が7割以上を占めると報告されている. また, 日本人の顎変形症患者では下顎前突症の割合は約7割であり, そのうち4分の1は顔面非対称が占めている. 下顎側方偏位を伴う骨格性下顎前突症は下顎の側方偏位による口唇非対称が特徴であり, 患者は咬合の機能的な問題だけではなく, 外見の美的不調和による問題を抱えており, 患者の社会的な生活にも大きな影響を与える. 近年, 不正咬合と顔面非対称を改善する目的で外科的矯正治療...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 2017/08/15, Vol.27(3), pp.175-182
Hauptverfasser: 藤澤, 靖子, 赤池, 駿, 関谷, 利子, 城所, 明光, 中岡, 一敏, 濱田, 良樹, 中村, 芳樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 外科的矯正治療対象患者において重要な問題の一つに顔面非対称があり, 下顎側方偏位を伴う骨格性下顎前突症との関連が多いことが知られている. 顔面非対称患者では, オトガイ偏位患者が7割以上を占めると報告されている. また, 日本人の顎変形症患者では下顎前突症の割合は約7割であり, そのうち4分の1は顔面非対称が占めている. 下顎側方偏位を伴う骨格性下顎前突症は下顎の側方偏位による口唇非対称が特徴であり, 患者は咬合の機能的な問題だけではなく, 外見の美的不調和による問題を抱えており, 患者の社会的な生活にも大きな影響を与える. 近年, 不正咬合と顔面非対称を改善する目的で外科的矯正治療を行い, 治療前後の軟組織の変化を評価した研究が報告されている. しかし, これらの研究の多くは二次元的な解析手法を用いており, 正面規格写真撮影時の頭部の矢状内回転(pitching)は顔面高に影響を与え顔面計測に誤差を生じる.
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd.27.175