下顎枝垂直骨切り術術後の呼吸管理用咬合挙上スプリントの考案と応用
「緒言」下顎枝垂直骨切り術(Intraoral vertical ramus osteotomy;以下IVROと略す)は, 移動方向ならびに移動量によって適応範囲は限られるものの, 手術操作が比較的容易とされ, オトガイ領域の知覚神経麻痺の出現が稀であり, 顎関節症状の改善効果が期待できることから, 顎矯正手術の中でも下顎骨形成術として下顎枝矢状分割法(Sagital split ramus osteotomy;以下SSROと略す)と並んで選択される機会が多い術式である. 一方で, 術直後から短期間ではあるものの顎間固定あるいは強固な顎間牽引が必要とされるため, 周術期管理における合併症の報告...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 2017/04/15, Vol.27(1), pp.47-53 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」下顎枝垂直骨切り術(Intraoral vertical ramus osteotomy;以下IVROと略す)は, 移動方向ならびに移動量によって適応範囲は限られるものの, 手術操作が比較的容易とされ, オトガイ領域の知覚神経麻痺の出現が稀であり, 顎関節症状の改善効果が期待できることから, 顎矯正手術の中でも下顎骨形成術として下顎枝矢状分割法(Sagital split ramus osteotomy;以下SSROと略す)と並んで選択される機会が多い術式である. 一方で, 術直後から短期間ではあるものの顎間固定あるいは強固な顎間牽引が必要とされるため, 周術期管理における合併症の報告も散見される. 当科では術中から使用する通常のオクルーザルスプリントに加えて, 術後の呼吸管理ならびに合併症の予防を目的として, 便宜的に呼吸管理用咬合挙上スプリント(breathing management splint;以下BMSと略す)と称したスプリントを応用する管理方法を考案し, 2011年9月より顎変形症の診断にて下顎骨形成術としてIVROを選択した全症例にBMSの臨床応用を行っている. |
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ISSN: | 0916-7048 1884-5045 |
DOI: | 10.5927/jjjd.27.47 |