下顎枝矢状分割法が下顎頭の位置と顎関節症状に及ぼす影響について―3種類の術式の比較

「緒言」下顎枝矢状分割法(以下SSROと略す)は顎変形症に対し最も多く行われている手術法の1つである. 本法は下顎枝部で下顎頭のある近位骨片と歯のある遠位骨片を矢状方向に分割して咬合を再構築するものであるが, 術前の近位骨片の位置を再現することは難しく, 術後に下顎頭の位置が変化するとの報告1-12)が散見される. また術式はこれまでにいくつもの改良法が報告され, 施設によって骨切り部位や骨接合法もさまざまである13-17). 本研究では外側骨切り部位の異なる3種類の術式(A)Trauner-Obwegeser法, (B)Obwegeser原法, (C)Obwegeser-Dal Pont法1...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 2011-12, Vol.21 (4), p.225-231
Hauptverfasser: 高田佳之, 小林正治, 小野由起子, 上杉崇史, 加藤祐介, 船山昭典, 三上俊彦, 齊藤力
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」下顎枝矢状分割法(以下SSROと略す)は顎変形症に対し最も多く行われている手術法の1つである. 本法は下顎枝部で下顎頭のある近位骨片と歯のある遠位骨片を矢状方向に分割して咬合を再構築するものであるが, 術前の近位骨片の位置を再現することは難しく, 術後に下顎頭の位置が変化するとの報告1-12)が散見される. また術式はこれまでにいくつもの改良法が報告され, 施設によって骨切り部位や骨接合法もさまざまである13-17). 本研究では外側骨切り部位の異なる3種類の術式(A)Trauner-Obwegeser法, (B)Obwegeser原法, (C)Obwegeser-Dal Pont法13-15)によってSSROを施行した下顎前突症患者を対象とし, 術前後の下顎頭のオトガイ頭頂方向の位置変化と下顎頭間距離の変化, および顎関節症状について調査するとともに, 術式による顎関節への影響の違いを検討した.
ISSN:0916-7048