両側下顎枝矢状分割術後の咀嚼機能ならびに下唇知覚障害の変化: 術後5年間の調査
「緒言」下顎枝矢状分割術は顎矯正手術の一つとして一般的な術式である. 固定法の違いによる術後の形態変化ならびに咬合の安定性に関する報告は多い1-4). しかし長期にわたった術後の咀嚼機能の評価を行った報告は少ない5-8). 当科の高嶋らは, 両側下顎枝矢状分割術後1年までの咀嚼機能の変化を多角的に測定, 評価を行い報告した9). その結果, (1)術後1年では, 咀嚼能率, 咀嚼スコアー, 最大開口量は術直前の値を上回り正常咬合群(対照群)のレベルまで回復した. (2)咬合接触面積および咬合力は術直前の値まで回復する程度で, 対照群の値まで至らなかった. と報告している. 今回は, 咬合力,...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 2007/12/15, Vol.17(4), pp.265-271 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」下顎枝矢状分割術は顎矯正手術の一つとして一般的な術式である. 固定法の違いによる術後の形態変化ならびに咬合の安定性に関する報告は多い1-4). しかし長期にわたった術後の咀嚼機能の評価を行った報告は少ない5-8). 当科の高嶋らは, 両側下顎枝矢状分割術後1年までの咀嚼機能の変化を多角的に測定, 評価を行い報告した9). その結果, (1)術後1年では, 咀嚼能率, 咀嚼スコアー, 最大開口量は術直前の値を上回り正常咬合群(対照群)のレベルまで回復した. (2)咬合接触面積および咬合力は術直前の値まで回復する程度で, 対照群の値まで至らなかった. と報告している. 今回は, 咬合力, 咬合接触面積, 咀嚼機能に加え, 側面頭部X線規格写真分析, 顎関節機能検査と下唇の知覚障害についても術後5年にわたる変化を調査した. |
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ISSN: | 0916-7048 1884-5045 |
DOI: | 10.5927/jjjd1991.17.265 |