P-5-2.顎矯正手術をより安全に行うための手術器具の開発-下顎枝矢状分割術用Reciprocating bone file

下顎枝矢状分割法は, 多様な症例に適応可能であるとともに, 比較的安全に手術が行える方法として現在最も多く行われている顎矯正手術である. しかし, 外科的な治療である以上, 本法においても安易な手術ではリスクが伴い, 時に重大な事態を招くことは周知のことであり, より安全な手術環境を整える事は極めて重要である. 当科では従来から, より安全に顎矯正手術をおこなうための器具の開発, 改良を行い, その一環として昨年の本学会において「下顎角形成術に用いるOscillating bone fileの試作」と題し発表した. 今回は, 下顎枝矢状分割術をより安全に行うために「下顎枝矢状分割術用Recip...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 2004, Vol.14 (3), p.251-251
Hauptverfasser: 岩成進吉, 武藤卓, 野間昇, 田中洋一, 水口拓真, 岡上真裕, 田中博, 飯久保真貴, 後藤俊行, 武田秋生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:下顎枝矢状分割法は, 多様な症例に適応可能であるとともに, 比較的安全に手術が行える方法として現在最も多く行われている顎矯正手術である. しかし, 外科的な治療である以上, 本法においても安易な手術ではリスクが伴い, 時に重大な事態を招くことは周知のことであり, より安全な手術環境を整える事は極めて重要である. 当科では従来から, より安全に顎矯正手術をおこなうための器具の開発, 改良を行い, その一環として昨年の本学会において「下顎角形成術に用いるOscillating bone fileの試作」と題し発表した. 今回は, 下顎枝矢状分割術をより安全に行うために「下顎枝矢状分割術用Reciprocating bone file」を開発したのでその概要を報告する. 本ファイルは下顎枝内側骨切り時の前方膨隆部の削除に使用されていた洋梨型バー(スタンプバー)に代わる器具で, 同部の骨削除に適した形態を有しており, レシプロケーターを動力とすることにより回転運動を排したため, 周囲軟組織を巻き込むことがなく, より安全な手術が可能である.
ISSN:0916-7048