C-1-3.下顎角形成術に用いるoscillating bone fileの試作

従来, 下顎角形成術は主に咬筋肥大症などの顔貌改善を目的に行われてきたが, 近年顎矯正手術の治療体系の発展に伴い, 顔面輪郭に対する審美性を必要とする患者に対して顎矯正手術と併用して施行する機会が多くなっている. 下顎角形成術における下顎角の切除は, 一般に口内法で施行され, oscillating sawで骨切り後, 骨ノミで余剰骨片を分割する方法が従来より広く行われているが, 本法は術野が狭小であることからoscillating sawの挿入角度や骨削除量の正確な把握に苦慮することが多く, 正貌に非対称変形を残す要因となっている. また余剰骨片の分割後, ラウンドバー等の回転器具や手用ファ...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 2003, Vol.13 (3), p.207-207
Hauptverfasser: 野間昇, 岩成進吉, 武藤卓, 後藤俊行, 岡上真裕, 堀稔, 田中博, 飯久保真貴, 儀本壮太郎, 武田秋生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:従来, 下顎角形成術は主に咬筋肥大症などの顔貌改善を目的に行われてきたが, 近年顎矯正手術の治療体系の発展に伴い, 顔面輪郭に対する審美性を必要とする患者に対して顎矯正手術と併用して施行する機会が多くなっている. 下顎角形成術における下顎角の切除は, 一般に口内法で施行され, oscillating sawで骨切り後, 骨ノミで余剰骨片を分割する方法が従来より広く行われているが, 本法は術野が狭小であることからoscillating sawの挿入角度や骨削除量の正確な把握に苦慮することが多く, 正貌に非対称変形を残す要因となっている. また余剰骨片の分割後, ラウンドバー等の回転器具や手用ファイルを用いて最終的な形態修正を行う方法が採られているが, 回転器具では周囲軟組織の巻き込みによる損傷を引き起こしやすく, 手用ファイルでは切削効率が悪く下顎枝後縁から下顎角下縁の十分な形成が行えないなどの問題点がある. 今回われわれは下顎角形成術に際し, 下顎枝後縁から下顎角下縁の形態修正を安全かつ容易に施術が可能な, oscillating typeのbone fileを試作し, 臨床応用したので報告する.
ISSN:0916-7048