B8-5.ウサギにおける実験的片咀嚼が顎顔面形態と咬筋筋線維に与える影響
われわれは片側臼歯部を削合し, 人為的に片側咀嚼の状態を与えて飼育を行ったウサギの顎顔面形態および咬筋筋繊維の変化についてそれぞれ報告を行ってきた. 今回, 実験的片側咀嚼による顎顔面形態と咬筋筋繊維との関係について, さらに検討を加え報告する. 【試料および方法】日本白色家免を離乳直後(5週齢, 約0.5Kg)より, 実験群6羽(左側臼歯部を削合し, 右側のみの咬合状態にした)を成獣(18週齢, 約3.0Kg)まで飼育した. 成獣時に顎運動記録装置と筋電図電極を装着, 飼料摂取時の各記録を採得した後, 屠殺し, 直ちに左右咬筋を摘出し切片を作製した. 染色方法にはミオシンATPase染色とS...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 2003, Vol.13 (3), p.205-206 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | われわれは片側臼歯部を削合し, 人為的に片側咀嚼の状態を与えて飼育を行ったウサギの顎顔面形態および咬筋筋繊維の変化についてそれぞれ報告を行ってきた. 今回, 実験的片側咀嚼による顎顔面形態と咬筋筋繊維との関係について, さらに検討を加え報告する. 【試料および方法】日本白色家免を離乳直後(5週齢, 約0.5Kg)より, 実験群6羽(左側臼歯部を削合し, 右側のみの咬合状態にした)を成獣(18週齢, 約3.0Kg)まで飼育した. 成獣時に顎運動記録装置と筋電図電極を装着, 飼料摂取時の各記録を採得した後, 屠殺し, 直ちに左右咬筋を摘出し切片を作製した. 染色方法にはミオシンATPase染色とSDH染色を用いた. 測定部位は咬筋横断面10箇所を選択し, 画像解析装置を用いて各筋繊維タイプにおける構成比率と短径を計測した. 一方, 頭部はドライスカルを作製し, 規格性を持ったデジタル画像の撮影を行い, 顎顔面形態の計測を行った. 計測は左右の(1)頬骨弓前方咬筋付着部(顔結節)面積, (2)下顎角, (3)下顎下面広がり角について行い, 各筋繊維タイプの構成比率および短径との相関係数を算出し, 有意性の検定を行った. 【結果】(1)顔結節面積に関して, 左側(切削側)で面積が小さいものはTypeII繊維の構成比率も低かった(r=0. 811;p |
---|---|
ISSN: | 0916-7048 |