大阪歯科大学口腔外科学第1講座における20年間の顎矯正手術の臨床統計的観察

「緒言」本邦では1982年に顎変形症研究会が発足した. その頃から多くの施設で外科的矯正治療が行われるようになってきた. 特に近年は顎矯正手術が口腔外科の重要な一分野となっている. 同年よりわれわれも本疾患に対する治療を開始, 2001年までの20年間に808症例を経験し, ここ数年患者はさらに増加傾向にある. そこで今回われわれは, 当科で治療した顎変形症患者の実態を把握し, 手術術式等を分析することにより, 今後ますます増加が予想される顎変形症の適切な診断と手術術式の選択. さらに口腔外科医に対して要求される外科的矯正治療の方向性を検討するために, 過去の手術症例を分析したので報告する....

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 2003/04/15, Vol.13(1), pp.44-51
Hauptverfasser: 久保, 誼修, 堀内, 薫, 古田, 治彦, 野村, 太作, 小渕, 匡清, 虫本, 浩三
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「緒言」本邦では1982年に顎変形症研究会が発足した. その頃から多くの施設で外科的矯正治療が行われるようになってきた. 特に近年は顎矯正手術が口腔外科の重要な一分野となっている. 同年よりわれわれも本疾患に対する治療を開始, 2001年までの20年間に808症例を経験し, ここ数年患者はさらに増加傾向にある. そこで今回われわれは, 当科で治療した顎変形症患者の実態を把握し, 手術術式等を分析することにより, 今後ますます増加が予想される顎変形症の適切な診断と手術術式の選択. さらに口腔外科医に対して要求される外科的矯正治療の方向性を検討するために, 過去の手術症例を分析したので報告する. 「対象症例」対象症例は, 1982年7月から2001年12月までの20年間に大阪歯科大学付属病院口腔外科学第1講座を受診し, 顎変形症の診断で顎矯正手術を施行した808症例である. 「検討項目」検討項目は以下の9項目である. 1.年度別症例数 2.年度別性別症例数
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd1991.13.44