軸方向頭部X線規格写真撮影法における計測点設定の信頼性

「緒言」矯正歯科臨床において顎顔面頭蓋の三次元的な位置関係の把握が必要不可欠であり1-3), 客観的診断資料として頭部X線規格写真の分析は広く普及している. とくに軸方向頭部X線規格写真は, 頭蓋に対する顎骨歯列の水平的位置4), 下顎頭の水平面上における形態5-7)や位置8), 下顎頭の長短軸方向の観察7, 9, 10), 顎顔面の非対称の評価11, 12)など幅広い応用が期待されている1-3, 13-15). このように側面・正面頭部X線規格写真と同程度に有用性が認識されながら臨床の場に普及していない理由のひとつとして, 分析方法に関する基礎的情報, とくに計測点の信頼性や分析方法を整理し...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 2003/04/15, Vol.13(1), pp.1-11
Hauptverfasser: 大村, 恵美子, 井川, 征博, 新井, 一仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」矯正歯科臨床において顎顔面頭蓋の三次元的な位置関係の把握が必要不可欠であり1-3), 客観的診断資料として頭部X線規格写真の分析は広く普及している. とくに軸方向頭部X線規格写真は, 頭蓋に対する顎骨歯列の水平的位置4), 下顎頭の水平面上における形態5-7)や位置8), 下顎頭の長短軸方向の観察7, 9, 10), 顎顔面の非対称の評価11, 12)など幅広い応用が期待されている1-3, 13-15). このように側面・正面頭部X線規格写真と同程度に有用性が認識されながら臨床の場に普及していない理由のひとつとして, 分析方法に関する基礎的情報, とくに計測点の信頼性や分析方法を整理した研究が少ないことがあげられる. 各種の分析方法1-3, 9-11, 13-15, 16-25)の中でもRitucciら11)が考案した方法は, 信頼性が高いとされる棘孔を基準とした座標系を用いて13), 頭蓋顔面の形態を包括的に分析する方法であり臨床応用のための改良も試みられている1, 15).
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd1991.13.1