P-3-6-3.東京歯科大学水道橋病院歯科矯正科における顎変形症患者の臨床統計的検討
東京歯科大学水道橋病院は1990年4月より新病院となり2000年3月で10年が経過した. 当矯正歯科ではこの10年間の初診患者動向を調査し既に報告したが, 今回は顎変形症患者について検討したので報告する. 治療を開始した1967名のうち顎変形症症例は361名, 18.4%で, 性別は男性128名(35.5%), 女性233名(64.5%)であった. 初診時平均年齢は22.7歳で, 19歳から26歳が最も多かった. このうち紹介患者は77%で開業歯科医院からの紹介が最多であった. 咬合分類は下顎前突が約68%, 上顎前突が約11%, 顔面非対称が約11%, 開咬が約9%, 上下顎前突が約1%であ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 2001, Vol.11 (2), p.156-157 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 東京歯科大学水道橋病院は1990年4月より新病院となり2000年3月で10年が経過した. 当矯正歯科ではこの10年間の初診患者動向を調査し既に報告したが, 今回は顎変形症患者について検討したので報告する. 治療を開始した1967名のうち顎変形症症例は361名, 18.4%で, 性別は男性128名(35.5%), 女性233名(64.5%)であった. 初診時平均年齢は22.7歳で, 19歳から26歳が最も多かった. このうち紹介患者は77%で開業歯科医院からの紹介が最多であった. 咬合分類は下顎前突が約68%, 上顎前突が約11%, 顔面非対称が約11%, 開咬が約9%, 上下顎前突が約1%であった. 次に1997年3月までに治療を開始した145例について治療状況を調査した結果, 治療期間は平均2年10カ月であり, このうち術前矯正期間は平均1年8カ月, 術後矯正期間は平均1年2カ月であった. 手術法は下顎枝矢状分割術(SSRO)を主体とした下顎単独手術が約67%, Le Fort IとSSROを主体とした上下顎移動術が約29%, その他が約4%であった. 顎変形症患者数は当科が健康保険適応の施設認定を受けた1996年から急増し, 年間患者数は約3倍となっており, 成人患者にとり都心の交通の利便性と良好な治療結果が示される事で今後も外科的矯正治療のニーズが高まるものと考えられる. |
---|---|
ISSN: | 0916-7048 |