1-B-15.スプリント装着時における骨格性下顎前突症患者の閉口筋筋活動について
【目的】骨格性下顎前突症患者の咬合不全の要因を排除した閉口筋機能を検討する. 【方法】対照:個性正常咬合者女性20例, 平均23.4歳(C群). 対象:術前矯正前骨格性下顎前突症患者女性20例, 平均21.9歳(P群). C群, P群とも全歯接触スプリントを作成. スプリント装着前(装着前)および装着一週間後(装着後)の最大かみしめ時3秒間における左右側頭筋, 咬筋筋電図とデンタルプレスケールを同時記録. C群, P群間の筋活動電位の積分値(筋活動量), 咬合接触面積, 咬合力について比較した. 【結果】C群は装着前後で変化なく装着後, 咬合接触面積22.0mm2, 咬合力715N, 筋活動量...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 1999, Vol.9 (2), p.103-103 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】骨格性下顎前突症患者の咬合不全の要因を排除した閉口筋機能を検討する. 【方法】対照:個性正常咬合者女性20例, 平均23.4歳(C群). 対象:術前矯正前骨格性下顎前突症患者女性20例, 平均21.9歳(P群). C群, P群とも全歯接触スプリントを作成. スプリント装着前(装着前)および装着一週間後(装着後)の最大かみしめ時3秒間における左右側頭筋, 咬筋筋電図とデンタルプレスケールを同時記録. C群, P群間の筋活動電位の積分値(筋活動量), 咬合接触面積, 咬合力について比較した. 【結果】C群は装着前後で変化なく装着後, 咬合接触面積22.0mm2, 咬合力715N, 筋活動量の総和562uV×sec. P群の装着前後の比較では咬合接触面積10.6から19.2, 咬合力259から426, 筋活動量200から291とすべて増加したが, C群との装着後の比較では咬合接触面積以外は有意に低値を示した. P群の筋種間に筋活動量の比較では装着前は側頭筋, 咬筋間に差異はなく, 装着後咬筋が側頭筋より有意に高値となりC群と類似した. 【結論】装着後P群の筋活動量は増加, 側頭筋と咬筋間の比較では咬筋の収縮力が有意に高値となり, 筋種問による収縮パターンがC群に類似し, 従来のP群のかみしめ時閉口筋筋活動の計測法では本来の筋力を過小評価する危険性が示唆された. しかしC群との比較では, 装着後においてもP群の筋活動量は低値を示し, P群の筋機能低下は不正咬合, 骨格形態の両者に起因するものと推測された. |
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ISSN: | 0916-7048 |