Le Fort III型骨切り術を施行したCrouzon病患者の術前術後の顎態評価
「緒言」頭蓋骨縫合早期癒合症(craniosynostosis)の中で, Crouzon病1)をはじめとした頭蓋顔面症候群(craniofacial syndrome)は, 頭蓋縫合線の早期癒合によって種々の頭蓋変形, 両眼隔離, 眼球突出, 中顔面の形成不全による反対咬合を引き起こし, 特異な顎顔面形態を呈する先天性疾患である. 本症は, Kaban2)が提唱したように眼球の保護, 気道の改善, 心理的社会的同化の問題, 咬合の改善を目的とし, 中顔面に対する外科的治療法(midface advancement)の適応症となる. Crouzon病患者に対してLe Fort III型骨切り術の...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 1998/12/15, Vol.8(3), pp.234-246 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」頭蓋骨縫合早期癒合症(craniosynostosis)の中で, Crouzon病1)をはじめとした頭蓋顔面症候群(craniofacial syndrome)は, 頭蓋縫合線の早期癒合によって種々の頭蓋変形, 両眼隔離, 眼球突出, 中顔面の形成不全による反対咬合を引き起こし, 特異な顎顔面形態を呈する先天性疾患である. 本症は, Kaban2)が提唱したように眼球の保護, 気道の改善, 心理的社会的同化の問題, 咬合の改善を目的とし, 中顔面に対する外科的治療法(midface advancement)の適応症となる. Crouzon病患者に対してLe Fort III型骨切り術のような外科的矯正治療を施行する上では, 複数の診療科の専門医によるチームアプローチの果たす役割が極めて大きい. 現在, Crouzon病患者の形態評価3-7), 手術の術式, 時期8-10)等の報告は多く見られるが, 術前術後の顎態変化およびmidface advancementの有効性について歯科矯正学的観点から評価した報告は少ない. 今回われわれは, 思春期性成長前にLe Fort III型骨切り術を行ったCrouzon病の男児の術前術後の顎態変化について歯科矯正学的観点から分析, 検討したので報告する. |
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ISSN: | 0916-7048 1884-5045 |
DOI: | 10.5927/jjjd1991.8.234 |