骨格性下顎前突症に対する両側下顎枝矢状分割術後の正貌形態変化の検討

「緒言」正貌は, 耳, 眼, 鼻, 口唇, 頬, オトガイといった, その人の顔を印象付ける解剖学的形態からなる. 顎矯正手術後, 骨格形態だけでなく, これら軟組織も形態変化や位置変化を受けることが知られている. しかし, それらは側貌形態についての検討1-5)がほとんどで, 正貌についての言及したものは少ない. 本研究は, 顎矯正手術後の正貌における耳, 鼻, 口唇, オトガイ各部の顔貌形態の変化を検討したものである. 対象, 資料 対象は, 当科で両側下顎枝矢状分割法(Obwegeser原法に準ず)による下顎骨後方移動術を行った骨格性下顎前突症患者のうち, 顔面非対称および著しい開咬のな...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 1998/12/15, Vol.8(3), pp.151-156
Hauptverfasser: 岡村, 正彦, 松井, 成幸, 龍田, 恒康, 福永, 秀一, 永峰, 浩一郎, 山崎, 康之, 中西, 徹, 竹島, 浩, 嶋田, 淳, 清村, 寛, 山本, 美朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」正貌は, 耳, 眼, 鼻, 口唇, 頬, オトガイといった, その人の顔を印象付ける解剖学的形態からなる. 顎矯正手術後, 骨格形態だけでなく, これら軟組織も形態変化や位置変化を受けることが知られている. しかし, それらは側貌形態についての検討1-5)がほとんどで, 正貌についての言及したものは少ない. 本研究は, 顎矯正手術後の正貌における耳, 鼻, 口唇, オトガイ各部の顔貌形態の変化を検討したものである. 対象, 資料 対象は, 当科で両側下顎枝矢状分割法(Obwegeser原法に準ず)による下顎骨後方移動術を行った骨格性下顎前突症患者のうち, 顔面非対称および著しい開咬のない10例とした. なお, 骨片固定法は, miniplate固定法を用いた. 資料は, 術前と術後1年の正面, 側面頭部X線規格写真および顔面規格写真を用いた. なお, 対象の術前と術後1年での体重変化は平均値で+0.75kgであった. 計測項目, 計測法 1)顔の幅径(W)顔貌の幅径は, 左右内眼角を結ぶ直線の中点を通り左右外眼角を結ぶ線に垂直な線を正中線6)とし, 以下のごとく正面顔面規格写真上で計測した(Fig. 1). 耳部(EW):左右耳桿の下縁での顔の幅径. 鼻部(NW):鼻下点の高さでの顔の幅径.
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd1991.8.151