顎矯正手術を施行した患者の術後アンケート調査について
顎変形症患者を治療する際に, 患者の形態や機能的な問題の把握のみならず術後の状況を把握することが必要である. 今回われわれは, アンケート調査を行い, 今後の治療に役立てることを目的とした. 対象は, 明海大学歯学部付属明海大学病院にて, 外科的矯正治療を行った患者で, 術後1年以上経過した患者25名(男性10名, 女性15名)である. 結果:1)治療の結果に対し, これまでの報告と同様に満足度は高かった. また, 歯列不正の改善度に対しても満足度は高かった. 2)食いしばりや, 強く物を咬む事に対して, 2~3ヵ月かかったという答えが多かった. 3)サ行において発音の改善が認められた患者が多...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 顎変形症患者を治療する際に, 患者の形態や機能的な問題の把握のみならず術後の状況を把握することが必要である. 今回われわれは, アンケート調査を行い, 今後の治療に役立てることを目的とした. 対象は, 明海大学歯学部付属明海大学病院にて, 外科的矯正治療を行った患者で, 術後1年以上経過した患者25名(男性10名, 女性15名)である. 結果:1)治療の結果に対し, これまでの報告と同様に満足度は高かった. また, 歯列不正の改善度に対しても満足度は高かった. 2)食いしばりや, 強く物を咬む事に対して, 2~3ヵ月かかったという答えが多かった. 3)サ行において発音の改善が認められた患者が多かった. 4)術後, 舌の動きに違和感をもった患者が認められた. 5)下顎前突症患者において, 術後にいびきの発現があらわれたという患者が少数ではあるが認められた. 結論:今回の結果より, 外科的矯正治療の治療計画に, 審美や咀嚼などに加え, 舌機能や気道に対しての配慮が必要であることが示唆された. 質問 獨協医大, 口外 冨塚謙一 1. 咬合力の変化について, 実測値の変化に関するデータをもしお持ちでしたら, 患者さんの感じ方との差があったかどうかお教え下さい. 2. 舌の動きについて. MFTを行った症例では, 行われなかった症例に比べて, 良い結果が得られていたのでしょうか. 回答 明海大, 歯, 矯正 市川恵介 1. 咬合力の変化について, 実測値の計測は行っておりません. 今後行っていきたいと考えています. 2, 患者に対し, 今回は質問を行いませんでしたが, 自分自身, 昨年外科的矯正治療を受けMFTを行った経験から間違いなく良くなったと考えています. |
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ISSN: | 0916-7048 |