最近3年間における顎矯正手術の変遷について
私達は, 1985年から1994年までの10年間に当科にて施行した顎矯正手術患者231例について臨床統計的に検討を行い報告した(日顎変形誌, 7:115-121, 1996). しかし, 1995年より3D-CTを導入し, 治療体系にも変化がみられるようになっている. そこで今回は前回の報告以降の最近3年間の症例を中心に, 前回の報告とも対比し, 臨床統計的に観察し報告した. 対象は, 1995年1月から1997年11月までに顎矯正手術を施行した顎変形症患者144例, 当科開設以来の全顎矯正手術患者の35.4%を占めていた. 年齢は16歳から41歳, 平均21.1歳で, 性比は1:1.67であ...
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Zusammenfassung: | 私達は, 1985年から1994年までの10年間に当科にて施行した顎矯正手術患者231例について臨床統計的に検討を行い報告した(日顎変形誌, 7:115-121, 1996). しかし, 1995年より3D-CTを導入し, 治療体系にも変化がみられるようになっている. そこで今回は前回の報告以降の最近3年間の症例を中心に, 前回の報告とも対比し, 臨床統計的に観察し報告した. 対象は, 1995年1月から1997年11月までに顎矯正手術を施行した顎変形症患者144例, 当科開設以来の全顎矯正手術患者の35.4%を占めていた. 年齢は16歳から41歳, 平均21.1歳で, 性比は1:1.67であった. 臨床診断別では下顎前突症が74.5%と多くを占め, 以下下顎非対称症例10.0%, 開咬症7.0%などであった. このうち口唇口蓋裂患者は20.4%と他施設と比較して高率であった. これらの割合は前回の報告とほぼ同様であった. 手術術式については, 顔面非対称症例を中心に, 下顎枝矢状分割術と下顎枝垂直骨切り術の併用や, オトガイ形成術とLe Fort-I型骨切り術を併用した症例などの増加がみられ, 特にオトガイ形成術の併用症例のしめる割合は, 前回の報告の5.4%から19.4%へと著しく増加していた. また, 手術による合併症に関しては, 近年術前のCTにて下顎管の走行を解剖学的に分析しており, 下顎枝矢状分割術を施行後1年の下唇知覚異常の残存率は1994年以前が23.0%であったのに対し, 1995年以降は6.8%へと減少していた. 質問 九州大, 歯, 歯矯正 中島昭彦 16歳~18歳ではまだ成長の段階という報告もあるが, それでもopeをやるのか. 回答 新潟大, 歯, 2口外 河田匠 少数ではありますが, 女性で手根骨をみて成長が終了したと判断された症例には, 16歳でも手術を行っております. |
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ISSN: | 0916-7048 |