切削型三次元実体モデル(エンドプラン(R))の顎変形症への応用
我々はCTデータを基に発泡ポリウレタン樹脂製をミリングマシンで自動的に切削し三次元実体モデルを作製するエンドプランシステムの顎顔面領域の手術への応用を試みた. 人体モデルは手に取って観察でき, かつ容易に加工できる為, より多くの情報が得られる. しかし, CT撮影時に被曝があること, 咬合面や顎関節の詳細な形態の描出は不可能であることから適応を慎重に考慮する必要がある. また, 切削加工するため描出できない部位が有り, 歪みを生じる可能性があるが, 一モデル当りのコストは比較的低い. 本システムをプレートの屈曲やプロテーゼ作製に用いることが可能かを検討するため再現性を評価した. 乾燥頭蓋骨と...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 我々はCTデータを基に発泡ポリウレタン樹脂製をミリングマシンで自動的に切削し三次元実体モデルを作製するエンドプランシステムの顎顔面領域の手術への応用を試みた. 人体モデルは手に取って観察でき, かつ容易に加工できる為, より多くの情報が得られる. しかし, CT撮影時に被曝があること, 咬合面や顎関節の詳細な形態の描出は不可能であることから適応を慎重に考慮する必要がある. また, 切削加工するため描出できない部位が有り, 歪みを生じる可能性があるが, 一モデル当りのコストは比較的低い. 本システムをプレートの屈曲やプロテーゼ作製に用いることが可能かを検討するため再現性を評価した. 乾燥頭蓋骨とそのエンドプラン模型2種類(下顎頭と関節窩が連続した模型と分離した模型)に対し液晶レンジファインダ(RFX, 大阪オージス総研)で表面形状を計測し, ベストフィットプログラムにてずれを評価したところ, 関節が分離されている模型にのみ2mmを越える誤差が認められた. この誤差が切削過程でどのように生じるかは今後検討の必要がある. 高い精度を要求される作業に利用するには再現性の面で課題を残している. 今回, 咬合の関与しない顔面非対称症例2例(上顎線維性骨異形成症, オトガイ部左右非対称)に対し本システムを臨床応用し, 術前検討, 手術シミュレーション, インフォームドコンセントの一助として有用性を認めた. 質問 大歯大, 歯放 四井資隆 CTの撮影条件による影響はいかがか. 応答 阪大, 歯, 2口外 伊藤尚史 CTを基にした3次元再構築の際のCT原画像の撮影条件, 画像処理条件は, CT機器各々の機械特性があるために, 使用するCTごとに行う必要があります. 本院所存のCTではその検討を終え, 既に報告しておりますが, エンドプランシステムで使用するCTについても同様の検討を行う予定です. |
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ISSN: | 0916-7048 |