ファジイ理論を応用した側貌の審美性評価

側貌の評価は, a)視診による評価とb)顔貌写真または側方セファロ分析に大別される. a)は側貌全体を直観的に評価できるが, 独善的評価に陥り易く再現性に乏しい. b)は個々の側貌計測値を標準値と対照する方法で, 客観性はあるが側貌全体の審美性を評価することはできない. そこで, 審美性という感覚情報の処理にファジィ理論の応用を試み, 術後側貌の審美性評価モデルを試作した. 資料は下顎前突症術後患者40名の側方セファロで, 1)視診評価と軟組織側貌分析に用いた. 2)側貌評価のアルゴリズムを検討して, 鼻下点とオトガイ点の突出度, 口唇突出度, 顔面高さの比, E-lineに関する評価を言語表...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 1994, Vol.4 (2), p.235-235
Hauptverfasser: 升井一朗, 木山純子, 鴛海美帆, 石井英朋, 辻政秀, 宇治寿隆, 林升, 本田武司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:側貌の評価は, a)視診による評価とb)顔貌写真または側方セファロ分析に大別される. a)は側貌全体を直観的に評価できるが, 独善的評価に陥り易く再現性に乏しい. b)は個々の側貌計測値を標準値と対照する方法で, 客観性はあるが側貌全体の審美性を評価することはできない. そこで, 審美性という感覚情報の処理にファジィ理論の応用を試み, 術後側貌の審美性評価モデルを試作した. 資料は下顎前突症術後患者40名の側方セファロで, 1)視診評価と軟組織側貌分析に用いた. 2)側貌評価のアルゴリズムを検討して, 鼻下点とオトガイ点の突出度, 口唇突出度, 顔面高さの比, E-lineに関する評価を言語表現で記述し, これらを組み合わせてプロダクションルールを作成した. 3)各軟組織分析に対するメンバーシップ関数を作成し, 計測値を入力するとファジィ化して対応のあるルールから結論を導き, 4)min-max-重心法により非ファジィ化してスコアを出力するシステムを構築した. 5)システムチューニングは20例をサンプルとして, 視診スコアとシステムスコアが近似するように試行錯誤を繰り返した. その結果視診スコアとシステムスコアの相関係数は0.86となり, 有意の直線回帰(p
ISSN:0916-7048