E-22 .上顎右側側切歯に欠如を伴う外科的矯正症例の一治験例

初診時年齢22歳2ケ月の女性で受け口を主訴として来院した. [現症] (顔貌所見) 側貌はconcave typeを示した. (セファロ所見) SNA 78°, SNB 82°, ANB -4°の下顎前方位を示した. 1 to NA 32.5°, 12.5mm, 1 to NB 27°, 10mmであり, 上顎前歯は唇側傾斜を示した. (模型所見) overjet-3mm, overbite 2mm, 大臼歯関係は左右側ともにAngle class Iであった. (口腔内所見) 上下顎とも前歯部に叢生が認められた. 上顎左右中切歯及び上顎左側側切歯は反対咬合を呈し, 上顎右側側切歯の欠如に起因...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 1993, Vol.3 (2), p.238-238
Hauptverfasser: 三木成美, 平木良隆, 高橋一郎, 橋本登, 角熊雅彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:初診時年齢22歳2ケ月の女性で受け口を主訴として来院した. [現症] (顔貌所見) 側貌はconcave typeを示した. (セファロ所見) SNA 78°, SNB 82°, ANB -4°の下顎前方位を示した. 1 to NA 32.5°, 12.5mm, 1 to NB 27°, 10mmであり, 上顎前歯は唇側傾斜を示した. (模型所見) overjet-3mm, overbite 2mm, 大臼歯関係は左右側ともにAngle class Iであった. (口腔内所見) 上下顎とも前歯部に叢生が認められた. 上顎左右中切歯及び上顎左側側切歯は反対咬合を呈し, 上顎右側側切歯の欠如に起因すると思われる正中の偏位が認められた. [診断] 上顎右側側切歯の欠如を伴うAngle class Iの骨格性下顎前突症と診断した. [治療方針] 上顎左側側切歯及び下顎左右側第三大臼歯の抜歯後, 術前矯正, 外科的処置を行う事とした. [治療経過] 上顎左側側切歯及び下顎左右側第三大臼歯の抜歯後, 上下顎のレベリング, 歯軸のコントロール及びスペースクローズを行った. 術前矯正後, Kole法(下顎前方歯槽部骨切り法)により外科的処置を行い, 術後矯正後動的治療を完了した. [治療結果] SNA 78°, SNB 81°, ANB -3°, 1 to NA 27°, 14mm, 1 to NB 25°, 7mm, overjet 2mm, overbite 2mmと改善され, Profileも良好であった. 尚, 保定1年経過後もoverjet, overbite, profileは安定している.
ISSN:0916-7048