C-3. 顎変形症手術シミュレーションにおける三次元的手法について

近年, 顎変形症手術が普及しており, 機能障害の回復とともに患者は審美的な改善も大きい期待をもっている. 従来, 顎変形症患者に対する外科的矯正治療後の予想顔貌については側貌セファロ写真を基に顎骨の移動量と顔面軟組織の平均移動率, 或いは回帰分析を用いた種々の予測方法が行われている. しかし, それらはいずれも二次元的な方法であり三次元的検討については論じていない. 我々は表面と内部形状を同時に評価できる顎顔面硬, 軟組織複合立体モデルの開発を行ってきたが, さらにCAD(Computer-Aided Design)による手術支援システムの開発を行い, 手術術式のシミュレーションおよび術後の顔...

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Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 1993, Vol.3 (2), p.222-222
Hauptverfasser: 陳亮宏, 陳文煕, 飯塚忠彦, 堤定美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 顎変形症手術が普及しており, 機能障害の回復とともに患者は審美的な改善も大きい期待をもっている. 従来, 顎変形症患者に対する外科的矯正治療後の予想顔貌については側貌セファロ写真を基に顎骨の移動量と顔面軟組織の平均移動率, 或いは回帰分析を用いた種々の予測方法が行われている. しかし, それらはいずれも二次元的な方法であり三次元的検討については論じていない. 我々は表面と内部形状を同時に評価できる顎顔面硬, 軟組織複合立体モデルの開発を行ってきたが, さらにCAD(Computer-Aided Design)による手術支援システムの開発を行い, 手術術式のシミュレーションおよび術後の顔貌予測についても実施している. 今回は, 顎矯正手術に際し, 硬組織の変化に対応する軟組織の三次元的な変化をより簡便, 正確に求める方法を検討したので, その概要を報告する. 顎矯正手術による顔貌の形態変化は骨に直接付随した軟組織の変化のみならず, その隣接軟組織にも変化がおよぶため三次元的な予測することは容易ではない. 演者らは自ら考案した線形変換法, 多重区間変換法および重みつき平滑変換法などの方法を用いて, 術後予想される顔貌の変化に影響する顎骨の移動量, 移動方向を考慮し, 症例に適する各々の変換法の選択について検討を行った.
ISSN:0916-7048