B-4. 上顎骨骨折後の開咬にLe Fort I型骨切りを行なった症例
上顎骨骨折後の咀嚼障害に対し, 上顎骨骨切り術を施行し, 咬合の改善を得た2症例を経験したので報告する. [症例1. 25歳. 男性] [初診] 1989年10月18日 [主訴] 咀嚼障害 [現病歴] 1989年9月3日交通事故にて上顎骨骨折(Le Fort I型). 9月5日某病院耳鼻科にて観血的整復固定施行. 顎間固定されず, 9月21日退院. 咀嚼障害のため, 当科受診. [現症] 垂直被蓋0mm, 水平被蓋-1mm. [処置および経過] 1989年11月14日Le Fort I型上顎骨骨切り術施行. 上顎を前方へ約2mm, 下方へ約1mm移動させ, プレート固定. 1992年12月9日...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 1993, Vol.3 (2), p.204-205 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 上顎骨骨折後の咀嚼障害に対し, 上顎骨骨切り術を施行し, 咬合の改善を得た2症例を経験したので報告する. [症例1. 25歳. 男性] [初診] 1989年10月18日 [主訴] 咀嚼障害 [現病歴] 1989年9月3日交通事故にて上顎骨骨折(Le Fort I型). 9月5日某病院耳鼻科にて観血的整復固定施行. 顎間固定されず, 9月21日退院. 咀嚼障害のため, 当科受診. [現症] 垂直被蓋0mm, 水平被蓋-1mm. [処置および経過] 1989年11月14日Le Fort I型上顎骨骨切り術施行. 上顎を前方へ約2mm, 下方へ約1mm移動させ, プレート固定. 1992年12月9日より下顎の矯正治療を始め, 現在, 垂直被蓋3mm, 水平被蓋4mm. [症例2. 27歳. 男性] [初診] 1992年9月4日 [主訴] 咀嚼障害 [現病歴] 1992年4月10日交通事故にて上顎骨骨折(Le Fort II型). 某病院にて観血的整復固定施行. 開咬を後遺し, 当科受診. [現症] 垂直被蓋-3mm, 水平被蓋0mm. [処置および経過] 1992年10月20日Le Fort I型上顎骨骨切り術施行. 前方へ約2mm, 下方へ約4mm移動させプレート固定施行. 現在, 垂直被蓋1mm, 水平被蓋2mm. 以上2症例で上顎骨骨切り術にて咬合の改善を得たが, 初期治療の困難さなどのため, 止むをえずこのような症例が今後もみられるかと思われるが, 関連各科との密接なコンタクトが必要と思われた. |
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ISSN: | 0916-7048 |