B-9. 顔面非対称症症例のP-Aセファログラム分析
[目的] 顔面非対称を伴う顎変形症症例では, 治療計画の立案にあたってその変形の程度を的確に把握すると同時に, 歯科矯正学的手段によるカモフラージュ治療の可能性についても考えていく必要があろう. このような目的の端緒として, 今回はP-Aセファログラムを用いて水平面および垂直面での非対称の評価を行った. [方法] 資料として手術を終え, 下顎の左右切除量の差が6mm以上あった顔面非対称群男9名女21名, 計30名, 対照群として正面顔面写真より非対称を認めない成人の不正咬合患者男女各15名, 計30名の初診時P-Aセファログラムを用いた. 計測点として16点を設定し, 両側のLoを結ぶ線をX軸...
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Veröffentlicht in: | 日本顎変形症学会雑誌 1993, Vol.3 (2), p.192-192 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [目的] 顔面非対称を伴う顎変形症症例では, 治療計画の立案にあたってその変形の程度を的確に把握すると同時に, 歯科矯正学的手段によるカモフラージュ治療の可能性についても考えていく必要があろう. このような目的の端緒として, 今回はP-Aセファログラムを用いて水平面および垂直面での非対称の評価を行った. [方法] 資料として手術を終え, 下顎の左右切除量の差が6mm以上あった顔面非対称群男9名女21名, 計30名, 対照群として正面顔面写真より非対称を認めない成人の不正咬合患者男女各15名, 計30名の初診時P-Aセファログラムを用いた. 計測点として16点を設定し, 両側のLoを結ぶ線をX軸, CGを通りX軸への垂線をY軸とする直交座標系で, (1)水平面での幅の評価として, 両側各一対の計測点からY軸におろした垂線の距離の比率 (2)垂直面での高さの評価として, 両側各一対の計測点を結んだ線とX軸のなす角度を計測した. [結果] (1)非対称群では対照群に比べ, 水平面では中顔面(Mx, Mo)と下顔面(L1, Go, Me)に, 垂直面では中顔面(Mx, Mo)と下顔面(Go)に有意の変形を見た. 水平面では顔面下部にいくにつれ変形の程度が強くなる傾向を示した. (2)水平面の変形では, 中顔面と下顔面に有意の相関をみたが, 垂直面では同部に相関をみなかった. (3)個々の症例において著しい変形が下顔面に限局しているものは8例で, 22例は変形が中顔面にまで及んでいた. 質問 阪大, 歯, 2口外 森悦秀 正中線の決定はどのようにしていますか, そのぶれによりかなりの誤差が出ると思いますか. |
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ISSN: | 0916-7048 |