C-25.顎矯正手術後の下顎の変化第2報垂直距離の変化

顎変形症の治療において顎矯正手術が盛んに行われ, なかでも, 骨片のネジ止め固定による下顎枝矢状分割法が繁用されるようになった. そこで私たちは, 骨片の固定にっいて従来の囲繞結紮とネジ止め固定の両者を比較検討してきた. 今回は, 下顎の垂直方向の変化にっいて検討したのでその概要を報告した. 研究対象は, 日本歯科大学病院において下顎枝矢状分割法を施行した症例より骨片の固定を囲繞結紮(直径0.4mm18-8ステンレスワイヤー)とネジ止め固定(直径2.7mm non-self tappingチタンネジ)により行った各々20例を任意に選び, 側面頭部X線規格写真で距離的計測を行い検討した. その結...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本顎変形症学会雑誌 1992, Vol.2 (2), p.227-227
Hauptverfasser: 柿崎真一, 熊澤康雄, 荘司洋文, 高橋秀明, 加賀美毅樹, 小林隆太郎, 三代冬彦, 内田稔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:顎変形症の治療において顎矯正手術が盛んに行われ, なかでも, 骨片のネジ止め固定による下顎枝矢状分割法が繁用されるようになった. そこで私たちは, 骨片の固定にっいて従来の囲繞結紮とネジ止め固定の両者を比較検討してきた. 今回は, 下顎の垂直方向の変化にっいて検討したのでその概要を報告した. 研究対象は, 日本歯科大学病院において下顎枝矢状分割法を施行した症例より骨片の固定を囲繞結紮(直径0.4mm18-8ステンレスワイヤー)とネジ止め固定(直径2.7mm non-self tappingチタンネジ)により行った各々20例を任意に選び, 側面頭部X線規格写真で距離的計測を行い検討した. その結果, 囲繞結紮群はネジ止め固定群に比較して, 術直後よりSN平面と下顎下縁平面間の前方部で垂直距離の増加が見られ, ことに咬合平面より下方にその傾向が強く見られた. 下顎枝後部では術直後増大していたものが術後1年で術前に近づく傾向が見られた. これに対し, ネジ止め固定群はSN平面と下顎下縁平面間の前方部が縮小する傾向が強く下顎枝後部は術後3か月より安定した傾向が見られた.
ISSN:0916-7048